たかしま (掃海艇・3代)

掃海艇「たかしま」について

「たかしま」（ローマ字：JS Takashima, MSC-603）は、海上自衛隊に属する掃海艇で、ひらしま型[[掃海艇]]の第3艦となります。この艦名は鷹島に由来し、類似した名を持つ艦艇の中で、4代目の存在となります。「たかしま」は、日本国内で最後の木造掃海艇であり、以降はFRP（繊維強化プラスチック）製の掃海艦艇が新たに建造されています。

艦歴の概要

「たかしま」の建造は、平成18年度計画によるもので、USC京浜事業所で2007年5月に起工、2008年9月に進水、2010年2月に正式に就役しました。その後、掃海隊群第2掃海隊に配属され、佐世保に配備されています。

災害派遣への参加

2011年3月11日に発生した東日本大震災に際しては、急遽、災害派遣任務に就くため出動しました。その後も、掃海訓練や機雷処分の訓練に参加し続けました。特に、同年6月には硫黄島周辺で実機雷処分訓練を行い、陸奥湾での掃海特別訓練にも参加しています。

機雷戦訓練の実施

「たかしま」は、数回にわたり機雷戦訓練を行っています。2013年から2016年にかけて、八代海や伊勢湾で多くの訓練を実施し、自衛隊観艦式にも出席しました。これらの訓練により、海上での安全確保や機雷対策の技術を向上させています。

国際的な連携訓練

2016年には、米国主催の国際掃海訓練に参加し、アラビア半島周辺海域で他国の艦艇との連携訓練を行いました。バーレーン近隣海域でのイギリス海軍との訓練や、スリランカ海軍との共同訓練など、国際的な軍事協力の一環として積極的に活動しています。

漁船との接触事故

2021年5月、加唐島近くの海上で漁船「萬栄丸」と接触する事故が発生しました。この事故では、双方に大きな損傷はなく、油の流出やけが人も確認されませんでしたが、調査が行われ、業務上過失往来危険の疑いで書類送検される事態に発展しました。その後、全員不起訴処分となりました。

近年の活動

2021年11月には、東シナ海で米海軍との共同訓練を行い、2023年には九州西方と四国沖での日米共同訓練にも参加しました。また、同年11月には屋久島沖での米軍オスプレイ墜落事故に伴い、捜索救難活動にも従事しました。

まとめ

「たかしま」は、日本最初で最後の木造掃海艇としての歴史を有し、多くの訓練や国際的な協力を通じて、海上自衛隊の重要な役割を果たしています。今後も、その活動には注目が集まります。

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