たかつき (護衛艦)

護衛艦たかつき（DD-164）について

護衛艦たかつき（JDS Takatsuki, DD-164）は、日本の海上自衛隊に所属する護衛艦であり、たかつき型護衛艦の最初の艦です。この艦の名前は「空高く輝く月」、すなわち「高月」に由来し、旧日本海軍を通じて初めてつけられた艦名でもあります。

艦歴に関する概要

たかつきは、1964年10月8日に石川島播磨重工業の東京第2工場で起工されました。そして、1966年1月7日に進水し、1967年3月15日に就役を果たしました。就役後は第1護衛隊群に所属し、呉に配備されました。

1968年3月27日には、新たに編成された第1護衛隊の一員として「きくづき」と共に運用されることとなりました。また、1970年11月から翌年3月30日までの間に第一次特別修理が実施され、この際に可変深度ソナー（VDS）や戦術情報処理装置NYYA-1が新たに装備されました。

1971年2月1日には第2護衛隊群の旗艦として編入され、定係港が佐世保に変更されました。1974年11月9日には、東京湾内で発生した第十雄洋丸事件に備えて災害派遣に出動し、護衛艦「はるな」、「もちづき」、「ゆきかぜ」と共に海没処分のための射撃を行いました。

1977年には遠洋練習航海にも参加し、その後1981年3月27日には再び第1護衛隊群の旗艦に復帰し、今度は横須賀を定係港としました。1983年3月30日には第4護衛隊群第1護衛隊の一員として編入され、その翌年1984年4月1日から近代化改装（FRAM）を受け、1985年10月31日に工事が完了しました。

1994年6月からは、「ながつき」、「もちづき」、「しらゆき」とともに北米方面への遠洋練習航海に参加しています。1995年3月16日には舞鶴地方隊第2護衛隊に編入され、定係港が舞鶴に変更されました。この時期に隊番号が改正され、2002年8月16日に除籍されるまで、たかつきは35年5ヶ月の艦齢に達し、総航程は81万4,113浬に及び、総航海時数は65,480時間という記録も持っていました。

参考文献

• - 石橋孝夫著『海上自衛隊全艦船 1952-2002』（並木書房、2002年）
• - 『世界の艦船』 増刊第63集『自衛艦史を彩った12隻』（海人社、2003年）
• - 『世界の艦船』 増刊第66集『海上自衛隊全艦艇史』（海人社、2004年）
• - 『世界の艦船』 第750号（海人社、2011年11月号）

たかつきはその艦歴を通じて、海上自衛隊における重要な役割を果たしてきました。今後も多くの人々にその功績が記憶されることでしょう。

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