つばさ (本田美奈子の曲)

本田美奈子「つばさ」：時代を超えて愛される名曲

「つばさ」は、本田美奈子が1994年5月25日にリリースした19枚目のシングルです。東芝EMIからマーキュリー・ミュージックエンタテインメント（現・ユニバーサルミュージック）へ移籍後初のシングルであり、オッペン化粧品のCMソングとして広く知られています。また、埼玉県「魅力いっぱい彩の国」のCMソングとしても使用され、地域に根ざした楽曲としても親しまれました。

ミュージカル女優としての飛躍と「つばさ」

前作「SHANGRI-LA」から約3年7ヶ月ぶりのシングルとなった「つばさ」は、本田がミュージカル女優として活躍後初のリリースでした。この楽曲は、彼女の歌唱力と表現力を最大限に引き出し、新たなファン層を獲得するきっかけとなりました。

圧巻のロングトーン

「つばさ」の最大の特徴は、間奏部分に現れる28秒にも及ぶ超ロングトーンです。このロングトーンは、本田の卓越した歌唱力を証明するものであり、聴く者に深い感動を与えます。1994年の『ミュージックフェア'94』や2003年の『題名のない音楽会21』など、数々の音楽番組で披露され、その度に大きな反響を呼びました。

特に『題名のない音楽会21』では、さらに長い30秒のロングトーンを披露し、「伝説の名唱」「驚異のハイトーン」と絶賛されました。本田の没後も、追悼特集などでこの時の映像が取り上げられ、彼女の歌声は永遠に人々の記憶に残っています。

多方面からのカバー

「つばさ」は、本田の死後も多くのアーティストによってカバーされています。作曲者である太田美知彦自身もライブでこの楽曲を取り上げ、アコースティックアレンジで新たな魅力を引き出しています。また、本田と親交の深かった岩崎宏美は、アルバム『Dear Friends III』で「つばさ」をカバーし、その歌声に想いを込めました。アニメ映画『マルドゥック・スクランブル 排気』では、主人公ルーン役の声優である林原めぐみが主題歌としてカバーし、作品に新たな彩りを添えました。

その他、蘭寿とむ、RiRiKA、島津亜矢など、様々なジャンルのアーティストが「つばさ」をカバーしており、その普遍的な魅力が世代を超えて受け継がれています。

収録アルバム

「つばさ」は、以下のアルバムに収録されています。

JUNCTION（1994年）
LIFE -Minako Honda. Premium Best-（2005年）
心を込めて...（2006年）
クラシカル・ベスト〜天に響く歌〜（2007年）

企画アルバム
* 名曲発掘!ジュエル・バラッズ（2005年）

まとめ

本田美奈子の「つばさ」は、彼女の歌唱力と表現力が結実した、時代を超えて愛される名曲です。CMソングとしての親しみやすさ、圧巻のロングトーン、そして多くのアーティストによるカバーを通じて、その魅力は今もなお色褪せることなく輝き続けています。

もう一度検索