てんてつバス

てんてつバス

てんてつバスは、北海道留萌市に本社を構えるバス事業者です。そのルーツは、石炭や木材輸送で活躍した天塩炭礦鉄道に遡ります。

概要

1967年（昭和42年）、天塩炭礦鉄道の廃止に伴い、バス部門が独立する形で天塩鉄道バスが設立されました。その後、略称である「てんてつバス」に改称され、現在に至ります。

2014年（平成26年）10月には、唯一の路線バスであった達布留萌線が廃止となりました。以降は、貸切バス事業、小平町から委託されたデマンドバス、スクールバスの運行を主な事業としています。かつては旅行業も展開していましたが、2004年（平成16年）に撤退しています。

1960年代には、札幌～留萌間を結ぶ特急バスの運行を申請したことがありましたが、北海道中央バスと沿岸バスの2社に運行許可が下りたため、実現には至りませんでした。

本社・営業所所在地

本社・本社営業所: 北海道留萌市船場町1丁目47
小平営業所（小平町デマンドバス）: 留萌郡小平町字小平町163−1
達布営業所: 北海道留萌郡小平町字達布
江別営業所（貸切バス専門）: 北海道江別市工栄町21-26

かつては旭川営業所も存在しましたが、2006年（平成18年）10月1日に分社化され、「北海運輸」（通称:北海バス）となりました。

貸切バス

貸切バス事業は、通常、離島を除く旭川運輸支局および札幌運輸支局管内を発着地とする場合に運行が認められています。しかし、てんてつバスは貸切バス事業者安全性評価認定制度に基づく優良事業者に認定されているため、営業区域の弾力的な運用が認められており、北海道全域で運行可能です。車両は10台を保有しています。

デマンドバス（小平町受託）

2014年（平成26年）10月より、路線バス達布留萌線の廃止に伴い、小平町からの委託を受けてデマンドバスの運行を開始しました。

運行区間は、概ね旧路線バスの小平町内エリアに重なります。小平中央バス停から滝下地区までの区間を運行し、留萌方面へは小平中央バス停で沿岸バスの既存路線に接続する形となっています。

運行方式は、てんてつバスへの電話予約による完全予約制です。予約が成立した場合、利用者の自宅近くの公道まで送迎します。

路線バス（2014年10月廃止）

2012年（平成24年）3月31日時点で、路線バス車両は4台が登録されていました。

達布留萌線

小平町達布地区と留萌市内を結ぶ路線で、天塩炭礦鉄道の廃線跡に沿って運行されていました。

主な停留所:

達布学校前 - 達布本町 - 東住吉 - 住吉（一部便のみ経由） - 寧楽 - 沖内 - 本郷中央 - 富里公民館 - 小平中学校下 - 信金前 - 臼谷（7月10日 - 8月31日のみ停車）- 留萌市立病院 - 留萌高校 - 留萌駅前 - 留萌神社下

沿岸バスとの競合区間である信金前～留萌神社下間は、片クローズ方式（留萌行きは降車のみ、達布行きは乗車のみ）が採用されていました。

1991年（平成3年）5月以降、ダイヤ改正は行われていませんでしたが、2001年（平成13年）に留萌市立病院が移転したことに伴い、留萌高校、市立病院、院外薬局の停留所が新設されました。

沿線人口の減少、少子高齢化による路線バス利用者の減少、公共交通関連支出による町財政の圧迫などを背景に、2012年（平成24年）3月に小平町地域公共交通会議が設置され、路線バスに代わる新たな交通手段について検討が行われました。その結果、予約制のデマンドバスへ移行することが決定されました。

2014年（平成26年）10月1日、達布留萌線は廃止され、小平町デマンドバスへと移行しました。

関連項目

天塩炭砿鉄道
北海道の乗合バス事業者
北海道の貸切バス事業者

外部リンク

てんてつバス (公式サイト)

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