ときめき橋

ときめき橋：新潟のシンボル

ときめき橋は、新潟県新潟市を流れる信濃川に架かる北陸自動車道の一部を担う橋梁です。西区と江南区を結び、新潟西ICと新潟中央ICの間に位置しています。信濃川の河口から9番目に架かる橋として、その美しい姿は多くの人々に親しまれています。

概要

最急勾配: 3.9 %
位置: 北陸自動車道、新潟西ICと新潟中央ICの間
特徴: ファン型斜張橋
橋長: 372.550 m（標識では370 mと表示）

北陸自動車道の新潟西ICからときめき橋にかけては、カーブや起伏が多いため、制限速度は終日80 km/hとなっています。

デザインと構造

ときめき橋は、日本海側の高速道路では初のファン型1柱式斜張橋として建設されました。そのデザインは、トキが大空を飛ぶ姿をイメージしており、主塔はくちばし、ケーブルは翼を象徴しています。主塔には朱色のストライプが施され、景観に調和するよう工夫されています。

構造面では、雪の付着を防ぐために横材を使用しない1面吊りが採用されています。また、床版には一般的な鋼床版ではなく、路面凍結防止と耐風性を考慮して鉄筋コンクリート床版が使用されています。

歴史

1994年7月28日、ときめき橋を含む北陸自動車道の新潟亀田IC - 新潟西IC間が4車線で開通しました。

構造詳細

形式: 鋼2径間1柱式斜張橋 + 鋼3径間連続箱桁橋
活荷重: 1等橋 (TL-20, TT-43)
橋長: 372.550 m
支間割: (99.309 m + 99.358 m) + (57.500 m + 57.550 m + 57.500 m)
幅員:
総幅員: 24.141 m
有効幅員: 10.250 m × 2
車道: 10.250 m × 2
床版: 鉄筋コンクリート
総鋼重: 4,279 t
施工: 三菱重工業・松尾橋梁JV
架設工法: トラッククレーンベント工法、斜吊り工法、張り出し架設工法

地名への影響

ときめき橋の完成後、橋のたもとに位置する黒埼町大字寺地および山田（現在の新潟市西区）に整備された住宅地は、「ときめきタウン黒埼」という愛称で呼ばれるようになりました。1997年には、この地域を経由する新潟交通電車線に「ときめき駅」が開設されました。しかし、1999年に同線が廃止されたため、駅も廃駅となりました。その後、住居表示が実施され、地名も「ときめき東」「ときめき西」と改称されました。


ときめき橋は、単なる道路橋梁としてだけでなく、地域のシンボルとして、また地名や駅名にも影響を与えた存在として、新潟の歴史に深く刻まれています。

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