黒埼町

黒埼町（くろさきまち）

黒埼町は、新潟県の北西部に位置し、2001年に新潟市に編入合併された町です。現在は新潟市西区の一部となっています。

概要

黒埼町は、「くろさき茶豆」の産地として有名です。中心部の大野町は、中ノ口川の舟運を利用した在郷[[町]]として発展しました。新潟市への通勤率は46.1%（平成12年国勢調査）と、経済的に新潟市との結びつきが強い地域でした。

町名の由来

町名は、古くからこの地方が「クロサキゴウ」と呼ばれていたことに由来します。「サキ」は、内水面の岬を意味する「埼」の字を用いています。

地理

信濃川とその支流である中ノ口川の西側に位置し、北半分は新潟市に深く食い込むような形をしていました。周辺自治体としては、新潟市、白根市、味方村、潟東村、西川町が隣接していました。

歴史

この地域は、黒鳥兵衛伝説で知られ、その伝説にちなんだ地名も多く残っています。

1888年（明治21年）：町村制施行により、黒鳥村、鳥原村、金巻村、木場村、板井村の5村が成立。
1901年（明治34年）：黒鳥村、鳥原村、金巻村、木場村、板井村の5村が合併し、黒埼村が誕生。
1948年（昭和23年）：曽野木村の一部を編入。
1973年（昭和48年）：町制を施行し、黒埼町となりました。
1987年（昭和62年）：町議会選挙後、当選した議員の多くが公職選挙法違反の疑いで逮捕されるという事件が発生。
2001年（平成13年）：新潟市と合併し、黒埼町は消滅しました。これは、21世紀最初の市[[町村]]合併として記録されています。

経済

産業

農業: 特産品の「くろさき茶豆」は、枝豆の銘柄品として高い評価を得ています。特に小平方地区、黒鳥地区のものが良質とされています。
工業: 砂時計の生産高は全国でも有数でした。

交通

鉄道

上越新幹線が町内を通過していますが、駅は設置されていませんでした。1999年までは新潟交通電車線が町内を通っており、複数の駅が存在しました。

バス

合併直前は、大野白根線、味方線などが運行していました。

道路

高速道路: 北陸自動車道が通り、黒埼パーキングエリア/黒埼スマートインターチェンジ、鳥原バスストップ、新潟西インターチェンジがありました。また、新潟西バイパスも利用されていました。
一般国道: 国道8号、国道17号、国道116号、国道289号などが町内を通過していました。
県道: 複数の県道が地域を結んでいました。

名所・旧跡・観光スポット

道の駅新潟ふるさと村
緒立温泉
焼鮒：越後七不思議の一つ

黒埼町は新潟市に合併後も、その名残を西区の地名や特産品に見ることができます。特に「くろさき茶豆」は、現在も新潟市を代表する特産品として広く親しまれています。

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