どーにゃつ

『どーにゃつ』の世界

『どーにゃつ』は、コザキユースケ氏による日本の漫画作品で、スクウェア・エニックスの『ヤングガンガン』にて2012年から連載されました。この作品は、一風変わった設定と魅力的なキャラクターたちが織りなす物語で、多くのファンを魅了しています。

あらすじ

物語の舞台は、原因不明で廃墟と化した東京都新宿。主人公である「どーにゃつ」は、ドーナツのような身体を持つ猫のような生き物で、記憶を失っています。彼は同じく記憶喪失の「ベーガル」と出会い、共にこの荒廃した世界を探索します。

二人は、自分たちの身体が食品に似ていることに驚きながらも、他の仲間たちと出会います。バームクーヘンの身体を持つ「バームクーガー」、マカロンの身体を持つ「クマカロン」、ロールケーキの身体を持つ「ローニャ」など、それぞれがユニークな外見と個性を持っています。

彼らは協力し、住処を確保したり、襲ってくるネズミの集団「マチュマロ」から身を守りながら、この世界の謎に迫ろうとします。物語が進むにつれて、巨大なロボットや謎の敵が登場し、さらに波乱に満ちた展開へと進んでいきます。

登場キャラクター

主要キャラクター

どーにゃつ: チョコがけドーナツの身体を持つ猫。おっとりとした性格で、礼儀正しい。時々嘔吐する。
ベーガル: ベーグルの身体を持つ猫。気が強く、面倒見が良い。どーにゃつに名前をつけた。
バームクーガー (バーム): バームクーヘンの身体を持つ猫。知識が豊富で、コンピューター技術にも長けている。情報収集役。
クマカロン: マカロンの身体を持つクマ。力持ちで、のんびりとした性格。丁寧語で話す。
ローニャ: ロールケーキの身体を持つ猫。わがままだが、優しい一面も持つ。
コロッケン: コロッケの身体を持つ犬。気が強く、料理が得意。
メンチワワ: メンチカツの身体を持つチワワ。小声で話し、目が取れてしまうことがある。
もるどーにゃつ: カビの生えたドーナツの身体を持つ猫。陰気な性格だが、仲間を助けることもある。
ロボ崎: 巨大な人型ロボット。どーにゃつ達の正体に関わる秘密を知っている。
ちくわぶた: ちくわぶの身体を持つ豚。言葉を発することができないが、物語に重要な役割を果たす。
ウシフォン: シフォンケーキの体をした乳牛。「牛乳の女神」を自称。
まっちゃん: 抹茶ドーナツの体を持つ猫。関西弁で話す。
マルモチーター: 丸餅の身体を持つチーター。普段は不愛想だが、誠実な性格。
フエラムネコ: リング状のラムネ菓子の身体を持つ猫。非常に臆病。

その他のキャラクター

マチュマロ: 二足歩行をするネズミの集団。フォークを武器に使う。
将軍: マチュマロのリーダー。厳格な性格。
ビッグス&ウェッジ: マチュマロから追放されたネズミのコンビ。意地っ張りだが気が弱い。
しげる: どーにゃつと似た姿の猫。次元移動能力を持ち、目的のために行動している。

世界観

物語の舞台は、荒廃した新宿です。建物は崩れ、道には白骨化した死体が転がっているなど、異常な状況が描かれています。人間が姿を消した理由は不明ですが、登場人物たちはそれぞれの断片的な記憶を頼りに、この世界の謎を解き明かそうとします。

また、どーにゃつ達は食品をモチーフとした身体を持ち、言葉を話したり、傷を負ってもすぐに回復するなど、不思議な存在として描かれています。

メディア展開

『どーにゃつ』は、漫画だけでなく、アニメやグッズなど様々な形で展開されています。

コミPo!とのコラボレーション: 漫画作成ソフト「コミPo!」とのコラボレーションで、どーにゃつ達のキャラクター素材が配布され、ファンがマンガを制作する企画が行われました。
ショートアニメ: 2013年には、全国の劇場で約2分のショートムービーが公開されました。その後、YouTubeやニコニコチャンネルでも配信されています。
* グッズ展開: フィギュアやストラップ、クリアファイル、マグカップなど、様々なグッズが販売されました。

まとめ

『どーにゃつ』は、独特な世界観と魅力的なキャラクターたちが織りなす、一風変わったSF物語です。荒廃した新宿を舞台に、食品のような身体を持つキャラクターたちが繰り広げる冒険は、見る者を惹きつけます。漫画、アニメ、グッズと多岐にわたるメディア展開で、今後もその世界観は広がっていくでしょう。

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