ながきふさひろ

ながきふさひろの概要と生涯

ながきふさひろ（本名：永木總博）は、1937年8月27日に大阪府で生まれ、2010年11月27日に他界した、日本の著名なアニメ演出家、漫画家、アニメ監督です。本業の他に、永樹凡人名義での活動も行っていました。彼の弟である永木龍博もアニメーターとして知られています。

初期のキャリア

ながきは、昭和20年代から30年代にかけて、少女漫画家として活動を始めました。この時期、彼は貸本漫画の分野で名を馳せ、特に「永樹凡人」として知られる存在でした。1961年、漫画家兼アニメーターの古沢日出夫の紹介で東映動画に入社し、アニメ制作の世界へ足を踏み入れました。彼はここで数々の劇場作品に携わり、特に動画製作においてその才能を発揮しました。

アニメスタジオの設立

1964年には東映動画を退社し、その後、香西隆男や小泉謙三、我妻宏らと共に「ハテナプロ」を設立しました。このスタジオでは、東映や虫プロダクション、ピー・プロダクションのテレビアニメの外注を手掛けました。ハテナプロの解散後、1970年には弟の龍博と共に「スタジオ・ジョーク」を設立し、演出や作画監督としても活躍しました。

ながきは、スタジオ・ジョーク以外にもいくつかのスタジオを立ち上げました。特に1974年には韓国に「美路動画」を設立し、さらに他社と共に1974年には台湾に「東台」、1980年には「サン・ルック」を立ち上げ、韓国への外注体制を確立しました。

晩年と主な作品

1983年以降、ながきは再びアニメスタッフとしての活動を開始し、1985年からは『サザエさん』の演出業務に重点を置いていました。彼はそのキャリアの中で、多数の名作に関わり、アニメファンにも親しまれる作品を多く世に送り出しました。

主な担当作品には、次のようなものがあります：

• - あかねちゃん（演出）
• - アパッチ野球軍（作画監督）
• - 一休さん（作画監督、演出）
• - 海のトリトン（コンテ、演出）
• - ゲゲゲの鬼太郎（第1期）（演出）
• - サザエさん（演出・原画）
• - マジンガーZ（作画監督、演出）

このように、ながきふさひろは日本のアニメ史に名を残す重要な人物であり、多岐にわたる作品で功績を築いてきました。彼の影響は現在も続いており、次世代のアニメクリエイターにとっても大きなインスピレーションとなる存在です。

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