なぎさ水族館

なぎさ水族館は、山口県大島郡周防大島町に位置する、地域に根ざした水族館です。約400平方メートルの敷地内には、地元で採集された魚たちが展示されており、訪れる人々に海の魅力を伝えています。この水族館は、陸奥記念館や陸奥キャンプ場などを含むなぎさパークの一角にあり、1990年4月に開館しました。

特徴的なのは、展示されている生き物の多くが、飼育員自身が地元で採取したり、地元の漁師が近海で捕獲したものを持ち込んだりしている点です。そのため、地域特有の生態系を間近に感じることができます。中でも特に注目すべきは、周防大島町沖合の「海域公園地区」に世界最大級の群生地があることで知られるニホンアワサンゴの常設展示です。この貴重なサンゴを展示しているだけでなく、世界で初めて人工繁殖にも成功しており、その成果を見ることができます。

展示内容としては、クラゲやニホンアワサンゴの他、様々な種類の魚たちが飼育されています。また、来館者が実際に生き物に触れ合える「おさわりコーナー」も設けられており、タッチングプールでは、普段なかなか触れることのない海の生き物たちと触れ合うことができます。特にサメとの触れ合い体験は、子供から大人まで幅広い世代に人気があります。

利用情報としては、開館時間は午前9時から午後4時30分までとなっており、年末年始（12月30日から1月2日）が休館日です。交通アクセスについては、バスを利用する場合は、山陽本線柳井駅または大畠駅から防長交通バス「周防油宇」行きに乗り、「陸奥記念館前」で下車すると便利です。また、フェリーを利用する場合は、柳井港または松山港から周防大島 松山フェリーに乗り、伊保田港で下船後、徒歩約10分で到着します。

なぎさ水族館は、地域に密着した展示内容と、他ではなかなか体験できないユニークな触れ合い体験が魅力です。地元の海を身近に感じ、海の生き物たちの多様性を学ぶことができる貴重な場所として、多くの人々に愛されています。

関連情報として、公式サイトや、飼育員の日常を綴ったブログ「なぎさの飼育員日記」、Facebookページも公開されており、水族館の最新情報を得ることができます。

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