柳井港

柳井港：山口県東部の海の玄関口

柳井港は、山口県柳井市柳井地区に位置する地方港湾です。山口県が管理する特定港に指定されており、昭和初期から航路が開設され、地域経済や交通において重要な役割を担ってきました。特に、1965年の防予汽船（現・防予フェリー）による柳井港～松山港航路の開設は、柳井港を山口県東部の海の玄関口として大きく発展させる契機となりました。

発展と近代化

柳井港の近隣には山陽本線の柳井港駅が設置されており、陸路とのアクセスも良好です。また、中国電力柳井発電所の建設に伴い、燃料輸送などにも利用されるようになり、港湾機能はますます強化されました。老朽化していた旧ポートビルは、2015年に「白い漆喰壁、黒い杉腰板、瓦葺き」という柳井の町並みをイメージしたデザインの鉄筋コンクリート平屋建ての新ポートビルに建て替えられました。この新築には、約3億1500万円の事業費が投じられ、地域の活性化にも貢献しています。

主要航路

柳井港からは複数のフェリー航路が運航されています。

柳井港 - 伊保田港（周防大島町） - 三津浜港（愛媛県松山市）： 防予フェリーと周防大島松山フェリー（オレンジライン）が共同運航しています。土日を除く24時間運航で、繁忙期には土日も終夜運航されます。伊保田港経由は周防大島松山フェリーのみで、伊保田港～三津浜港間は国道437号の海上区間を航行します。
柳井港 - 平郡島（柳井市）： 平郡航路が運行されています。
* 柳井港 - 祝島（上関町）： 上関航運有限会社が運航しています。過去には、太陽運輸も運航していました。

過去には、小松開作港（周防大島町）への航路も存在していました。

アクセスと周辺環境

柳井港は、鉄道と道路からのアクセスも容易です。山陽本線の柳井港駅からは徒歩約3分と至近距離にあり、乗換も便利です。また、港のすぐ脇には国道188号が通っており、車でのアクセスも良好です。

まとめ

柳井港は、フェリー航路の拠点として、地域経済や観光に大きく貢献する重要な港湾です。近代的な施設と良好なアクセス環境を備え、今後も山口県東部の海の玄関口として発展を続けることが期待されます。周辺環境との調和も図りながら、更なる発展が期待されます。今後の整備状況や利用状況にも注目です。

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