松山港

松山港について

松山港（まつやまこう）は愛媛県松山市に所在する重要な港湾で、港湾管理者は愛媛県です。この港は「熟田津」として万葉集にも詠まれており、瀬戸内海交通の古い時代からの重要な拠点として位置づけられています。松山港には松山観光港をはじめ、高浜港、三津浜港、堀江港、松山外港、今出港といった複数の港が含まれています。

港湾区域

松山港の港湾区域は、堀江町花見川河口護岸から大ノ頭島を経て興居島神崎鼻までの線を基本に、重信川河口から270度に800メートル延ばした線を含む広大な海面です。ただし、高浜漁港および泊漁港はこの区域に含まれておらず、周囲の陸岸と共に松山港を形成しています。

主な施設について

松山観光港

松山観光港は1967年に開港し、カーフェリー等の大型船に対応するために建設されました。この港は当初「高浜新港」として知られていましたが、現在は観光港が主な名称です。2000年に新たな旅客ターミナルが設立され、今では愛媛県と松山市、地域の交通企業が運営に関わっています。また、伊予鉄道高浜線高浜駅からバスで数分の距離に位置し、松山市内へのアクセスも良好です。

高浜港

高浜港は明治20年代に開港し、天然の良港として注目されました。伊予鉄道は1892年にこの港への鉄道延伸を行いましたが、当初は十分な設備が揃わず、三津浜港との競合がありました。現在では、主に忽那諸島や興居島への旅客船のみが運航しており、主要な航路は松山観光港に移行しています。

三津浜港

三津浜港は松山港内で最も古い港であり、室町時代からの歴史があります。ここでは柳井港へのカーフェリーや中島方面へのフェリーが運航しています。また、港の北岸には小型の造船所が存在し、地域の重要な交通手段となっています。

堀江港

堀江港はJR四国予讃線堀江駅から徒歩数分の距離にあり、かつては国鉄連絡船との接続がありました。現在は休憩施設「堀江海の駅うみてらす」が整備され、バスのアクセスも良好です。

松山外港

松山外港は商業港として機能しており、国際貿易向けの定期コンテナ航路があります。様々な国への航路が運航されており、地域経済に貢献しています。

今出港

今出港は松山港の南端に位置し、木材団地が隣接しており、木材船の入港が多くみられます。さまざまな物流活動が行われています。

港へのアクセス

各港への交通手段は次のとおりです。

• - 松山観光港：伊予鉄バスでアクセス可能で、一部のバスは運休中ですが、高浜駅と接続しています。
• - 高浜港：伊予鉄道高浜線高浜駅からすぐ。
• - 三津浜港：伊予鉄バスでのアクセスが便利で、JR線との乗り継ぎも可能です。

このように、松山港は愛媛県松山市における重要な交通の要所として、歴史的背景と共に現在も発展を続けています。

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