なつぞら (音更町)

なつぞらの概要

なつぞらは、2022年4月1日に北海道の音更町に新たに設けられた町字です。この名称は、2019年に放送されたNHKの連続テレビ小説『なつぞら』に基づいており、十勝地方を舞台にした物語が地域の知名度向上に寄与しています。また、地元の道の駅おとふけにはロケセットが再現され、「なつぞらのふる里」と呼ばれることで地域のアイデンティティを深めています。

地理

なつぞらは音更町の南西部に位置し、道東自動車道の音更帯広インターチェンジから南に伸びる地域にあります。具体的には、帯広北バイパス（国道241号）と町道西3線に囲まれた場所で、もともと農地だった場所が開発されました。この地域は、周囲の農地と調和しながら、さまざまな施設が整備されています。

歴史

音更町は長らく国内でも有名な農畜産物の生産地として知られてきましたが、観光面ではその知名度を実現するために多くの課題を抱えていました。そこで、平成22年頃から観光資源を活用した地域振興策が検討され、道の駅の移転や再整備が進められました。

2013年に始まった第5期総合計画の中で、地域の魅力を発信するための重点施策が策定され、2014年には構想の基本計画が作成されました。その結果、道の駅おとふけとその周辺で新たな拠点が整備されることが決まりました。周辺には優良な農地も広がっており、開発においては地方自治体と国との協議が不可欠でした。特に、南側の約9ヘクタールの土地に道の駅と公園が整備されることが提案されました。

2019年には、実施事業者として「ヴェスタおとふけグループ」が選定され、同年には基本協定が締結されました。2020年に工事が始まり、2021年12月には建築工事が完成しました。また、道の駅の愛称には「なつぞらのふる里」が採用され、そのロゴデザインも決定されました。

公園部分についても整備が進み、2021年6月には多目的広場とトイレ棟の工事が開始され、11月には完成しました。2022年以降はエントランス広場などが順次整備される予定です。2021年12月には音更町の議会で道の駅おとふけ条例の改正や新設町字「なつぞら」の設立が決定されました。

施設について

この地域には、いくつかの重要な施設が集まっています。1番地にはスイートピア・ガーデンがあり、柳月の本社や製菓工場が併設され、喫茶や店舗も運営されています。2番地には道の駅おとふけがあり、飲食店や農畜産物の販売所、ベーカリー、休憩所などが揃っています。3番地にはなつぞら公園があり、多目的広場や芝生広場が設けられています。

道の駅には地域の特産物が販売され、来訪者にとって魅力的なスポットとなっています。公園は地元の人々の憩いの場となり、様々なイベントが開催される予定です。なつぞらが持つ地域の魅力は、これからも多くの人々に伝わっていくことでしょう。

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