にゅうおいらんず

にゅうおいらんず（NEW OIRAN'S）

にゅうおいらんずは、1996年に設立された日本のデキシーバンドで、主に落語家たちによって構成されています。バンド名は、アメリカのニューオリンズに由来しており、デキシーランド・ジャズのエッセンスを取り入れています。演奏時の衣装は季節ごとに変化し、夏は浴衣、冬は特注のユニフォームを身に着けるスタイルが特徴です。最近では、冬の衣装がブルーストライプのクレリックシャツと青ネクタイに変更されました。

メンバー構成

にゅうおいらんずのメンバーは、落語芸術協会の会員で構成され、その中には他のバンドからのサポートも受けることがあります。たとえば、協会の客員バンドである「浅草ジンタ」が、メンバーの休演時に代演を行なうことがあります。また、「怒髪天」や「歌姫楽団」など、外部のバンドもサポートに加わります。2023年の浅草演芸ホールでの公演では、ゲストとして桂宮治がトランペットで参加しました。

主な演奏履歴

このバンドは2006年から毎年8月に浅草演芸ホールで開催される上席の大喜利に出演しています。特に印象的なのは、2006年に行われた国立演芸場での演奏で、この際には40周年記念として重要なイベントに参加しました。また、彼らの10周年を祝うライブが同年にDVD化され、ファンにとって特別な記念ともなりました。2005年のCD「芸協音づくし」では『エンコ節』の演奏を担当し、バンドの音楽スタイルを幅広くアピールしています。

作品とリリース

にゅうおいらんずは、音楽活動だけでなく、映像作品もリリースしており、2007年4月には10周年記念としてライブDVDを販売しました。さらに、2021年のレコードの日には「Live In 浅草演芸ホール2021」という限定アナログレコードもリリースされました。

発起人とエピソード

このバンドの発起人は三遊亭小遊三で、彼は同時に「らくご卓球クラブ」の設立にも関与しています。メンバーの中には、音楽活動の幅を広げる目的で、別の音楽グループ「アロハマンダラーズ」にも参加している者もいます。

にゅうおいらんずは、ただの音楽バンドに留まらず、落語文化とジャズを融合し、観客に新たなエンターテイメントを提供する存在です。彼らのユニークなスタイルと活動は、今後も多くの人々に影響を与え続けるでしょう。

もう一度検索