青森ベイブリッジ

青森ベイブリッジ

青森ベイブリッジは、青森県青森市に位置する、青森港のシンボル的な橋梁です。貨物輸送の円滑化を目的に建設され、その美しい外観は青森市の景観を代表するものとして広く知られています。

概要

橋の名称は、一般公募によって決定されました。建設当初の仮称は「青森大橋」でした。全長は1,219メートルで、青森市内では最長、青森県内では八戸大橋に次いで2番目の長さを誇ります。建設当時は、青森西バイパスの青森高架橋が最長でしたが、現在は3位となっています。

外観のデザインに特に力が入れられており、総工費は約270億円に達しました。これは、八戸大橋の総工費89億3700万円と比較しても、非常に高額であることがわかります。主塔には高強度コンクリートが使用されています。

橋脚やケーブルなど、橋の各所に青森の頭文字である「A」の形がデザインされています。この遊び心のあるデザインも、青森ベイブリッジの魅力の一つです。

かつては路面凍結が問題となっていましたが、海水のパイプを道路下に埋め込み、融雪機能を持たせる試みが行われました。しかし、事業費や工期の制約から、一部区間のみの導入に留まり、全面的な融雪は実現していません。それでも、融雪装置の導入によって、事故件数は大幅に減少しています。

冬期間は、ケーブルからの落雪や落氷による事故を防ぐため、ベイブリッジの歩道部分が閉鎖されます。また、状況によっては車道も通行止めとなる場合があります。

橋梁概要

路線名：青森港臨港道路2号線
橋長：1,219.0m（中央径間498m、側径間721m）
幅員：25.0m
橋梁形式：PC斜張橋（主径間部）
車線数：4車線

沿革

1982年（昭和57年） - 事業化（事業名：青森港改修事業、区間1993m）
1985年（昭和60年） - 着工
1992年（平成4年）7月 - 暫定2車線で供用開始。土木学会田中賞を受賞
1994年（平成6年）7月 - 4車線で全線供用開始
2002年（平成14年） - 耐震融雪事業開始（事業名：青森港 本港地区 橋梁（耐震強化）、総事業費約25億円）
2004年（平成16年）12月 - 沖館方面下り442mで融雪開始
2006年（平成18年）2月 - 本町方面、交差点付近138mで融雪開始。同年末には、この区間から沖館方面へ253mの区間でも融雪が開始

主な接続道路

青森県道18号青森港線（通称：柳町通り）
臨港道路1号線（西の道路）
臨港道路3号線（東の道路）

周辺施設

青森駅 - 橋梁が駅ホームを跨いでいます。
青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸
青森県観光物産館アスパム




青森ベイブリッジは、青森市の交通を支えるだけでなく、美しい景観の一部として、市民に愛されています。その存在は、青森の魅力をさらに高めるものとなっています。

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