ハイビスカス

ハイビスカスとは

ハイビスカスは、アオイ科フヨウ属（学名：Hibiscus）に分類される植物の総称です。英語では一般的に「hibiscus」と呼ばれ、ハワイ語では「アロアロ」という愛称で親しまれています。特に黄色い花を咲かせるマオ・ハウ・ヘレ（学名：H. brackenridgei）は、ハワイ州の州花として知られています。

名称の由来

「hibiscum」または「hibiscus」という言葉は、古いラテン語でタチアオイの仲間を指す言葉でした。しかし、近代に入り、タチアオイと同じアオイ科に属する別のグループ、つまりフヨウ属を指す学名として使われるようになりました。

ハイビスカスの多様性

ハイビスカスティーに使われる花は、通常ローゼル（学名：H. sabdariffa）というフヨウ属の植物です。日本では、熱帯や亜熱帯地域原産のいくつかの種が特に「ハイビスカス」と呼ばれ、南国を象徴する植物として広く親しまれています。園芸用や観賞用として、多くの種や交配種が栽培されており、その代表的なものとしてはブッソウゲ（学名：H. rosa-sinensis）が挙げられます。

自治体の花木としてのハイビスカス

ハイビスカスは南国のイメージが強いため、特に鹿児島県や沖縄県を中心に、多くの自治体で市町村の花として制定されています。以下に主な自治体の例を挙げます。

自治体

愛知県名古屋市港区
鹿児島県指宿市
鹿児島県西之表市 ※ブッソウゲ
鹿児島県奄美市
鹿児島県肝属郡南大隅町
鹿児島県熊毛郡南種子町
鹿児島県大島郡宇検村
鹿児島県大島郡瀬戸内町
鹿児島県大島郡伊仙町
鹿児島県大島郡知名町
鹿児島県大島郡与論町
沖縄県沖縄市
沖縄県南城市
沖縄県国頭郡今帰仁村
沖縄県国頭郡伊江村 ※村花木
沖縄県中頭郡嘉手納町
沖縄県中頭郡中城村
沖縄県島尻郡与那原町
沖縄県島尻郡南大東村



ハイビスカスは、その美しい花姿と多様な色彩から、世界中で愛されている植物です。観賞用としてだけでなく、ハーブティーや食用としても利用され、私たちの生活に彩りを添えています。

ギャラリー

ハイビスカスの花の色調

参考文献

松岡清久 著「ハイビスカス」、小学館 編『日本大百科全書』小学館〈スーパーニッポニカProfessional Win版〉、2004年2月。ISBN 4099067459。

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