はちじょう (掃海艦)

はちじょう（JS Hachijō）

はちじょう（ローマ字：JS Hachijō, MSO-303）は、海上自衛隊の掃海艦で、やえやま型の3番艦です。その艦名は、八丈島に由来しています。はちじょうは、日本で2番目の艦艇として「八丈」という名が付けられたもので、前任艦は占守型海防艦の八丈です。

艦歴

はちじょうは、1991年5月17日に日本鋼管鶴見造船所で起工され、平成2年度計画掃海艦303号艦として建造が始まりました。そして、1992年12月15日に進水し、1994年3月24日に正式に就役しました。その後、第2掃海隊群第51掃海隊に編入され、横須賀に配備されることとなりました。

2000年3月13日、掃海部隊の再編成が行われ、その結果として掃海隊群が新たに編成されました。その際、第51掃海隊も掃海隊群の傘下に入ることとなりました。

はちじょうはその後、いくつかの重要な任務を果たしています。2004年4月21日から5月7日までの期間には、シンガポール近海で行われた第2回西太平洋掃海訓練に参加しました。掃海母艦「うらが」および掃海艇「うくしま」とともに実施された訓練では、海上での掃海技術を深化させることが目指されました。

さらに、2006年6月5日から17日には、マレーシア近海で行われた第3回西太平洋掃海訓練にも参加し、掃海母艦「ぶんご」および掃海艇「あいしま」と協力しての任務を遂行しました。

特に2011年3月11日発生した東日本大震災に対しては、災害派遣の使命を担い、横須賀を出港して被災地である宮崎県女川町に向かいました。日本の災害対応において、海上自衛隊の存在は重要な役割を果たしています。

また、2012年9月16日から27日には、ペルシア湾で実施された「米主催国際掃海訓練」にも参加し、国際的な防衛協力と親善の一環として活動しました。2016年7月1日には掃海隊群の改編があり、第51掃海隊が廃止され、その後は第1掃海隊に編入されました。

最終的に、はちじょうは2017年6月6日に除籍され、その航程は合計288,190.6海里（約13.3周分）にのぼります。航行時間は39,783時間11分（おおよそ1657日）に達するなど、その活動は幅広いものでした。

兵装

はちじょうは、機雷処分用として前甲板にJM-61-M 20mm多銃身機銃を1基装備しています。この装備により、海上の危険要因に対して迅速かつ効果的に対応する能力を有しています。

参考文献

• - 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』（並木書房、2002年）
• - 『世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』（海人社、2004年）

関連項目

• - 海上自衛隊艦艇一覧

このように、はちじょうは自衛隊の中で重要な役割を果たしてきた艦艇であり、今後もその存在意義が期待されます。

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