はるかぜ (コミュニティバス)

はるかぜ：東京都足立区のコミュニティバス

東京都足立区のコミュニティバス「はるかぜ」は、地域の公共交通機関として、住民の利便性を高める目的で運行されています。2000年4月に運行が開始され、当初は貸切代替バスの形式で綾瀬駅から西新井駅間を結んでいました。その後、乗合バスに移行し、徐々に路線網が拡充されています。

運行事業者と路線

現在、「はるかぜ」は日立自動車交通、朝日自動車、東武バスセントラル、新日本観光自動車の4社によって運行されており、合計で9つの路線が設定されています。過去には国際興業バスも参加していました。

自主運行の特色

「はるかぜ」の大きな特色は、足立区が提案した路線を基にしたPFI方式により運営されていることです。運行開始時に必要なバス停などのインフラ整備には区が支援を行いましたが、運行開始後は独立採算性を重視し、事業者への補助金はありません。このため、運賃体系は各社の一般路線と同じ扱いとなり、異なる事業者間の共通乗車券はありません。ただし、運賃が若干割安設定されている事業者もあります。

利用できるICカードについては、新日本観光自動車がICOCAを、その他の事業者がPASMOを取り扱っています。また、運行には各社独自の車両が使用され、小型車両でバリアフリー対応となっています。

現行の路線

• - はるかぜ1号（西新井・綾瀬線）: 日立自動車交通が運行。綾瀬駅東口から西新井駅東口を結ぶ路線です。ICカードは利用可能です。
• - はるかぜ2号（綾瀬・六木線）: 朝日自動車越谷営業所が担当。綾瀬駅東口を起点に頻発運行されています。
• - はるかぜ4号（区役所・鹿浜線）: 東武バスセントラルが運行し、足立区役所から鹿浜都市農業公園までのルートです。この路線はICカードが利用可能です。
• - はるかぜ5号（北千住駅西側地域循環）: 新日本観光自動車が運行し、北千住駅を中心とした循環路線です。
• - はるかぜ6号（北千住・鹿浜線）: 同じく新日本観光自動車が運行する路線です。
• - はるかぜ8号（小台・宮城循環）: 新日本観光自動車により運行。
• - はるかぜ9号（青井・亀有線）: 日立自動車交通が運行し、亀有駅南口との接続があります。
• - はるかぜ11号（堀之内・椿循環）: 新日本観光自動車が運行しています。
• - はるかぜ12号（西新井・亀有線）: 日立自動車交通による運行です。

廃止された路線

かつて運行されていた路線には、はるかぜ3号（西新井・舎人線）や7号（西新井・六木線）などがありますが、運営上の理由から廃止されています。これにより、地域のコミュニティバスが持つ役割と重要性に対する評価が高まります。

まとめ

「はるかぜ」は、足立区内の公共交通の一翼を担い、地域住民の移動を支える重要な存在です。今後も住民のニーズに応じた運行が期待されており、地域の発展に寄与し続けています。

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