はーい!アグネス

『はーい!アグネス』は、1974年1月5日から同年7月13日までNET系列局（現在のテレビ朝日系列）で放送された、毎日放送製作のバラエティ番組です。その後、1974年7月20日から同年9月28日までは『ハッピー・アグネス』とタイトルを変えて放送されました。両番組とも、東洋紡の一社提供で、放送時間は毎週土曜日の19時00分から19時30分（日本標準時）でした。

この番組は、当時人気絶頂だったアグネス・チャンにとって初のレギュラー番組であり、大きな注目を集めました。収録は渋谷公会堂で公開形式で行われ、多くの観客がアグネスの歌とパフォーマンスを楽しんでいました。

番組の構成は、アグネス・チャン自身による当時のヒット曲やフォークソングの披露が中心でした。また、人気デュオのあのねのねや、毎回異なるゲストが登場し、歌を披露するなど、バラエティ豊かな内容でした。さらに、出演者と観客が一緒になって楽しむ星占いのコーナーもあり、会場全体が一体となって盛り上がる様子が特徴的でした。

番組のエンディングでは、毎回観客から歌のリクエストを募り、リクエストされた曲を会場にいる全員で歌いながら番組を終えるという、温かい雰囲気で締めくくられていました。この一体感こそが、『はーい!アグネス』の魅力の一つでした。

番組には、アグネス・チャンの他に、小川哲哉、あのねのねが出演していました。また、1974年4月20日放送分には、当時「超能力少年」として話題を集めていた関口淳が出演し、番組を盛り上げました。

『はーい!アグネス』は、アグネス・チャンの魅力を最大限に引き出し、当時の若者を中心に幅広い世代に支持されたバラエティ番組でした。公開収録ならではの臨場感と、アグネスと観客との温かい交流が、番組を特別なものにしていました。短い放送期間ではありましたが、視聴者の心に深く刻まれた番組として、今も語り継がれています。

もう一度検索