ひぐらしのなく頃に 綿流し編

ひぐらしのなく頃に 綿流し編

『ひぐらしのなく頃に 綿流し編』は、同人サークル07th Expansionが製作した同人ゲーム『ひぐらしのなく頃に』の第2話にあたる作品です。サブタイトルは「～最多の可能性～」。前作「鬼隠し編」に続く物語でありながら、独立した時間軸で展開する「同時間軸の別展開」となっています。

ストーリー

主人公・前原圭一は、レストランで園崎魅音にそっくりなアルバイト店員、園崎詩音に出会います。双子の存在を知り驚く圭一ですが、数日後の祭りの晩、鷹野、富竹、詩音と共に、立ち入り禁止の古手神社の祭具殿に忍び込みます。そこで古い拷問器具を目撃し、村の暗い過去を知ることになります。

翌日、鷹野と富竹が死体で発見され、村長も行方不明に。詩音は、村長に祭具殿侵入を打ち明けたことが原因かもしれないと圭一に語ります。梨花と沙都子も行方不明となり、圭一は警察の大石から、詩音も姿を消したことを知らされます。レナは大石と共に、事件の黒幕は園崎魅音だと推理します。

圭一とレナは園崎家を訪れ、魅音を問い詰めます。魅音は自分が園崎家の頭目であり、鬼の血を引く先祖の誇りを守ることが目的だと告白。殺人を認め、自首する前に圭一と二人きりの時間を求めます。魅音が見せたのは、地下の拷問部屋でした。そこには、祭具殿に侵入した罰として拷問を受けていた詩音が監禁されていました。

魅音は鬼が宿っていると言い、圭一を昏倒させ拷問を始めようとしますが、圭一の言葉と警察の到着により、拷問を諦め逃走します。圭一と詩音は救助されますが、詩音はトラウマを抱え引きこもるようになります。後日、圭一は魅音に刺され、一命を取り留めます。しかし、見舞いに来た大石から、詩音が転落死したこと、鷹野は祭具殿に忍び込んだ夜には既に死亡していたこと、そして魅音も抜け井戸で転落死していたことを告げられます。

その後、圭一は血まみれの魅音に襲われる幻覚に苦しみ、物語は幕を閉じます。

特徴

双子姉妹の愛憎劇: 園崎魅音と園崎詩音の複雑な関係が、物語の重要な要素となっています。
村の因習: 綿流しという祭りを舞台に、雛見沢村に根付く古い因習が事件を引き起こします。
ホラー演出: シリーズの中でも特にホラー要素が強く、直接的な暴力や残虐な描写が多く含まれています。
スフィー DE ボンバー: Windows版では、クリア後に追加されるミニゲーム。Leafのアダルトゲーム「まじかる☆アンティーク」のキャラクターであるスフィーをモグラ叩きのように撃退する二次創作ゲームです。

メディア展開

漫画: 方條ゆとり作画で『月刊ガンガンWING』にて連載。
アニメ: 第1期「ひぐらしのなく頃に」第5 - 8話として放送。目明し編の場面が登場するなど、原作とは異なる演出も。
ドラマCD: アニメ版の声優陣を起用。
小説: 竜騎士07著、ともひイラストで講談社BOX版と星海社文庫版が出版。

『綿流し編』は、雛見沢村の暗い秘密と、登場人物たちの心の闇を描いた作品です。衝撃的な展開と、シリーズ屈指のホラー演出が、読者を深く引き込みます。

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