ひたちなか地区

ひたちなか地区とは

茨城県ひたちなか市新光町付近一帯に広がるひたちなか地区は、茨城港常陸那珂港区周辺の開発地区の総称です。ひたちなか市と東海村にまたがる1,182ヘクタールもの広大な土地で、茨城港（旧常陸那珂港）と並行して開発が進められてきました。大型コンベンションセンターの建設も計画されており、北関東自動車道や常陸那珂有料道路などの整備により、東京からのアクセスも向上しています。

歴史

ひたちなか地区の歴史は、第二次世界大戦中の1938年にまで遡ります。当時、この地は旧日本陸軍の水戸飛行場（前渡飛行場）として使用され、1200ヘクタールもの広大な敷地が軍用飛行場となりました。飛行場内には水戸陸軍飛行学校も建設され、軍用機の訓練が行われていました。

終戦後、水戸飛行場は連合軍の管理下に入り、アメリカ空軍が米軍水戸補助飛行場（水戸対地射爆撃場）として使用しました。しかし、1956年にはアメリカ空軍機が誤って低空飛行を行い、射爆撃場近くの道路を自転車で通行していた母子2名を轢き殺すという痛ましい事故（ゴードン事件）が発生しました。この事件をきっかけに、射爆撃場周辺の危険性が問題視され、住民による土地返還運動も活発化しました。1973年には、射爆撃場は日本政府に返還されました。

その後、跡地利用に関する議論を経て、1985年に「常陸那珂国際港湾公園都市構想」が発表されました。この構想が、現在のひたちなか地区の開発へと繋がっています。

今後の開発計画

ひたちなか地区では、現在も新たな開発計画が進められています。特に注目されるのは、県内最大級のショッピングモールとホテルの建設計画です。当初は2008年12月の開業を目指していましたが、開発業者の資金調達難航により計画は一時頓挫しました。しかし、現在、10ヘクタールのエリアについては、開発業者の再募集が行われる予定であり、今後の進展が期待されています。

地区内の施設

ひたちなか地区は、都市ゾーン、レクリエーションゾーン、港湾ゾーン、産業ゾーンの4つのエリアに分けられ、それぞれ特色のある開発が進められています。

都市ゾーン

ジョイフル本田ニューポートひたちなか店
TOHOシネマズひたちなか
ファッションクルーズニューポートひたちなか
ユニクロひたちなかニューポート店
ココスニューポートひたちなか店
アジュールひたちなかウェディングヴィラ
県営ひたちなかアパート
サンマリーナひたちなか
ひたちなかテクノセンター
すまいりんぐひたちなか
ケーズデンキシーサイドひたちなか店
東京インテリア家具ひたちなか店
蔦屋書店ひたちなか店

レクリエーションゾーン

国営ひたち海浜公園
ひたちなか市総合運動公園（体育館、市民球場、陸上競技場など）
自動車安全運転センター中央研修所
ひたちなか市那珂湊運動公園
ひたちなか市長砂公園

港湾ゾーン

茨城県那珂久慈流域下水道事務所
(株)JERA常陸那珂火力発電所
(株)茨城ポートオーソリティ
(株)小松製作所（コマツ茨城工場）
日立建機(株)常陸那珂臨海工場
三井倉庫(株)
東洋埠頭(株)
青野産業(株)
(株)日立物流
日立埠頭(株)
[日本通運]
丸全昭和運輸(株)
(株)ヤマガタ
鈴与(株)
(株)上組
日本梱包運輸倉庫(株)
東海運(株)
(株)辰巳商曾

産業ゾーン

(株)タツノ・メカトロニクスひたちなか工場
(株)モーターベイシック日立
桃栄金属工業(株)北関東工場
日立建機(株)常陸那珂工場
大友運送(株)
(株)ジェルテック

その他の周辺施設

日本原子力研究開発機構東海研究開発センター
ひたちなか保健所
那珂久慈流域下水道終末処理場
ひたちなか市馬渡配水場
ひたちなか広域斎場

まとめ

ひたちなか地区は、過去の歴史を乗り越え、港湾、産業、商業、レジャー施設が一体となった複合的な開発地域として発展を続けています。今後の開発計画にも注目が集まり、さらなる発展が期待されています。

関連情報

茨城港

外部リンク

ひたちなか地区の開発 - 茨城県
ひたちなか地区開発 - ひたちなか市
* ひたちなか地区開発について - 東海村

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