ひだ高山号

ひだ高山号：名古屋と高山の快適な旅

概要

ひだ高山号は、愛知県名古屋市（一部は常滑市の中部国際空港）と岐阜県高山市を結ぶ昼行高速バス路線です。愛称は「高山 - 名古屋線」や「メイヒライナー」でも知られています。名鉄バス、JR東海バス、濃飛乗合自動車の3社が共同運行し、快適で便利な移動手段として親しまれています。

運行ルートと停車地

名古屋側の発着地点は、名鉄バスセンターと名古屋駅（新幹線口）。名古屋高速道路、名神高速道路、東海北陸自動車道、国道158号を経由して、高山市にある高山濃飛バスセンターまで運行しています。かつては飛騨古川駅まで乗り入れていましたが、現在は高山濃飛バスセンターが終点です。ただし、濃飛乗合自動車担当の便については、飛騨古川駅から連絡便として運行されており、追加料金で乗車が可能です。

2019年12月からは、中部国際空港発着便も1日1往復運行を開始。空港アクセスにも便利な路線となっています。また、郡上八幡ICにも停車し、沿線地域のアクセスも容易です。ただし、中部国際空港発着便は栄にも停車しますが、高山方面への利用はできません。


運賃と運行本数

名古屋～高山間の運賃は片道3,100円、往復5,400円と、JR東海の特急列車「ひだ」の半額以下という魅力的な価格設定です。運行本数は、変動がありますが、概ね1日9往復で、各社3往復ずつ運行しています。そのうち3往復は郡上八幡バスストップに停車します。


歴史

ひだ高山号は2000年10月8日に運行を開始しました。当初は1日6往復でしたが、その後、増便や減便を繰り返し、現在に至っています。2008年には飛騨古川駅への乗り入れを終了し、2009年には名古屋高速道路経由に変更、所要時間が短縮されました。2010年には名古屋駅の発着場所が桜通り口から新幹線口に移転、2015年には1日12往復まで増便されました。2019年には中部国際空港への乗り入れを開始しましたが、2020年には再び減便され、現在に至っています。途中の経路変更や運行本数の調整など、利用状況や社会情勢を反映した変化を遂げてきました。


運行会社と車両

名鉄バス、JR東海バス、濃飛乗合自動車の3社が共同で運行しています。各社の営業所が連携し、運行を支えています。車両は、トイレ付きの4列シート車を使用。JR東海バスと濃飛バスは40席＋補助席付き、名鉄バスは座席ACコンセント、空気清浄機、パウダールーム、Wi-Fiを搭載した36席の快適な車両です。


まとめ

ひだ高山号は、名古屋と高山を結ぶ、利便性と経済性を兼ね備えた高速バス路線です。利用者の利便性を追求し、時代の変化に合わせて進化を続けています。中部国際空港への乗り入れ開始や、快適な車両の導入など、利用者にとって魅力的なサービスを提供し続けています。今後も、地域社会の交通インフラとして重要な役割を果たしていくでしょう。

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