飛騨古川駅

飛騨古川駅



飛騨古川駅は、岐阜県飛騨市古川町金森町にある、東海旅客鉄道(JR東海)高山本線の駅です。駅番号はCG28で、飛騨市の代表駅として、観光客や地元の人々に利用されています。JR東海の自社管理有人駅としては最北端に位置します。

駅の概要



飛騨古川駅は、特急「ひだ」が一部折り返す駅であり、以前は急行「たかやま」や、名古屋鉄道からの直通特急「北アルプス」も乗り入れていました。2004年の台風被害により一時的に特急「ひだ」が当駅で折り返す運用となりましたが、2007年に復旧し、富山駅まで再び運行されるようになりました。毎年4月には古川祭が開催され、その際には臨時列車が運行されます。

歴史



1934年昭和9年)10月25日高山本線飛騨小坂駅 - 坂上駅間開通時に開設され、旅客と貨物の取り扱いを開始しました。
1984年昭和59年)1月10日:貨物の取り扱いを廃止しました。
1985年昭和60年)3月14日:荷物の取り扱いを廃止しました。
1987年昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR東海の駅となりました。

駅構造



飛騨古川駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線の地上駅です。駅舎側の1番線が主に利用され、ホーム間は跨線橋で連絡しています。木造の駅舎が特徴的で、高山駅が管理する直営駅です。高山駅所属の助役が駅長として駐在し、JR全線きっぷうりばや自動券売機、飲料自販機が設置されています。自動改札機やエレベーターはありません。改札列車ごとに行われ、以前は駅構内にキヨスクがありましたが、2012年12月に撤退しました。2022年3月12日からは、営業時間が短縮され、特急発着時間帯以外は無人化されました。

のりば



1番線が主に使われ、ほとんどの列車が発着します。2・3番線は、2021年3月改正ダイヤにおいて、上り列車が1本ずつ使用するのみです。

貨物取扱



かつては貨物取り扱いがあり、専用線が接続していました。駅北側には、名古屋営林局貯木場専用線があり、原木やパルプ工場向けの木材チップが発送されていました。特に木材チップ輸送は、全国初の専用列車が設定され、輸送時間短縮に貢献しました。岐阜方面には、デンカセメント飛騨古川サービスステーションへの専用線もあり、セメントが輸送されていました。しかし、1984年までに貨物取り扱いは廃止されました。

利用状況



近年の一日平均乗車人員は以下の通りです。詳細なデータは「岐阜県統計書」を参照してください。

駅周辺



駅周辺には、旧古川町の観光名所が徒歩圏内にあります。

総合案内所:駅に隣接し、観光案内やバス待合室、物産販売、公衆トイレがあります。
駅前広場:駅前には、地元出身の書家である茂住修身氏による看板が設置されています。
その他:飛騨市役所、飛騨市図書館、飛騨古川まつり会館、飛騨の匠文化館、飛騨古川さくら物産館、飛騨市文化交流センター、飛騨市美術館、国道41号岐阜県立吉城高等学校などがあります。

作品の描写



2016年公開のアニメ映画『君の名は。』では、当駅が描かれており、多くのファンが「聖地巡礼」に訪れています。劇中に登場する駅のシーンは、午前中に撮影可能ですが、実際の列車の運用とは異なります。また、駅のシーンを再現したコラボTOICAが発売されました。駅舎内や駅前のタクシー乗り場も映画に登場します。駅前の宮川タクシーは実際に営業していますが、映画とはタクシーの色が異なります。2017年には、臨時急行「ぬくもり飛騨路」号で、2番線への入線を再現しました。

隣の駅



東海旅客鉄道(JR東海)
高山本線:飛騨国府駅 - 飛騨古川駅 - 杉崎駅

脚注



注釈



出典



参考文献



澤井泰『高山線の全駅乗歩記』文芸社2016年

関連項目



日本の[[鉄道駅]]一覧

外部リンク



飛騨古川〔ひだふるかわ〕駅発駅時刻表
岐阜県観光公式サイト「岐阜の旅ガイド」 飛騨古川駅 - 岐阜県観光連盟
あなたの駅前物語 飛騨古川駅(岐阜県) - テレビ朝日

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