ひとりでも割50とは？意味をやさしく解説

ひとりでも割50とは

「ひとりでも割50」は、NTTドコモが2007年 8月22日に開始した、月額基本料金割引サービスです。2年契約をすることで、契約期間に関わらず月額基本料金が50%割引になるというものでした。法人向けの類似サービスとして「オフィス割MAX50」が存在します。

サービス内容の詳細

このサービスは、以下の特徴を持っていました。

2年契約制: 2年間の継続利用を前提とした契約で、契約は自動更新されます。
対象プラン: 新料金プランのFOMAのみが対象でした。movaからの新規申し込みは2010年 3月31日に終了し、以降は解約のみの受付となりました。
割引率: 契約時から使用年数に関わらず、月額基本料金が50%割引されます。
契約期間: 月途中での契約は翌月からの適用となり、契約期間は完全月で24ヶ月必要です。
解約:
更新月の月末までに解約すれば、解約料金は発生しません。
更新月以外に解約した場合は、契約解除料9,975円（税込）がかかります（movaの場合は契約解除料は発生しません）。
更新月は、24ヶ月+1日目となります。
いちねん割引の場合は契約解除料は3,150円（税込）でした。
他の割引サービスとの併用不可: ファミ割MAX50、いちねん割引、継続利用割引、ハーティ割引との同時契約はできませんでした。
法人契約: 法人契約の場合は、「オフィス割MAX50」が1回線から適用可能でした。

「ひとりでも割」の変遷

当初、このサービスは「ひとりでも割」として提供される予定でした。従来、ドコモでは家族で複数回線を契約する場合に「ファミリー割引」が適用されましたが、一人で利用するユーザーは割引を受けられませんでした。「ひとりでも割50」は、そのようなユーザーにもファミリー割引と同等の割引を提供することを目的としていました。

サービス発表後、auが「誰でも割」という割引率の高いサービスを発表したことを受けて、ドコモはサービス名称や割引率などのサービス内容を変更しました。

問題点

新いちねん割引では、11年目でようやく25%割引となり、ファミリー割引と合わせて50%割引となる計算でした。しかし、「ひとりでも割50」は契約直後から50%割引であったため、長期利用者からは不公平であるという意見も上がりました。

また、2年未満での解約や更新月以外の解約には高額な解約金が発生することが問題視され、2010年 6月には、消費者団体によってNTTドコモとKDDIに対して解約金を巡る消費者団体訴訟が起こされました。

ひとりでも割50