ひとり暮らしの小学生

ひとり暮らしの小学生

『ひとり暮らしの小学生』は、松下幸市朗による漫画作品。宝島社から単行本が発売されている。4コマ漫画とストーリー形式を組み合わせた作品で、Kindleストアでの電子書籍として人気を博し、単行本化された。

続編として『ひとり暮らしの中学生』が『このマンガがすごい!WEB』で連載されたが、2018年2月以降更新が途絶えている。作者は連載再開の意向を示していたが、2021年1月現在、再開の見通しは立っていない。

ストーリー

舞台は神奈川県藤沢市。湘南藤沢小学校の教師である関口亮は、授業中に生徒から昔話をせがまれる。亮は自身が小学生だった頃、江の島で一人暮らしをしながら定食屋を営む少女・鈴音リンと出会った日のことを語り始める。

リンは両親を亡くし、「鈴音食堂」を一人で切り盛りしていた。しかし、小学生であるリンの料理の腕は未熟で、店は閑古鳥が鳴く毎日。貧乏に苦しみながらも、彼女は常連客や担任教師、同級生らに支えられながら、日々を強く生きていた。

登場人物

鈴音リン: 本作の主人公。湘南藤沢小学校に通う9歳の女の子。両親を亡くし、定食屋「鈴音食堂」を一人で切り盛りする。成績優秀だが、料理の腕は今一つ。
関口亮: リンのクラスメイトで、物語の語り部。小学4年生の時、リンに淡い恋心を抱いていた。教師となり、湘南藤沢小学校に赴任してリンと再会する。
伊藤博司: リンたちの担任教師。誠実な性格で、リンのことを気に掛けている。
金見美恵子: リンのクラスメイト。金持ちの社長令嬢で、成績優秀。亮に好意を寄せており、リンをライバル視している。
遠藤次郎: 鈴音食堂の常連客。メジャーデビューを目指すストリートミュージシャン。
おにいさん: 鈴音食堂の常連客。電機メーカー勤務のサラリーマン。
おねえさん: 鈴音食堂の常連客。フリーター。
後藤武史: 無愛想な鯛焼き屋の店主。リンに助けられたことをきっかけに、笑顔で接客できるようになった。
島田信次朗: スリの常習犯。鈴音食堂に盗みに入るが、リンにクマのぬいぐるみをプレゼントする。

アニメ

2017年10月よりスマートフォン向けアプリ『タテアニメ』にて配信。

書誌情報

松下幸市朗 『ひとり暮らしの小学生 江の島の夏』 宝島社、2016年5月25日発売、ISBN 978-4-8002-5562-4
松下幸市朗 『ひとり暮らしの小学生 江の島の空』 宝島社、2016年11月10日発売、ISBN 978-4-8002-6311-7
松下幸市朗 『ひとり暮らしの小学生 江の島のあしあと 松下幸市朗短編集』 宝島社、2017年10月7日発売、ISBN 978-48002-7705-3

備考

作中に、他の漫画家が過去に描いたエピソードと内容が酷似している箇所があるとの指摘がある。

もう一度検索