ふしぎがいっぱい

『ふしぎがいっぱい』は、NHK Eテレで2011年4月5日から2018年3月27日まで放送された、小学校理科向けの学校放送番組です。

この番組は、それまで放送されていた『ふしぎだいすき』、『ふしぎ大調査』、『ふしぎワールド』、『理科6年 ふしぎ情報局』といった小学3年生から6年生向けの各学年別理科番組を統合し、タイトルを統一して放送を開始したものです。小学生向けの理科番組としては初めて10分番組として制作されました。

番組は2017年度をもってテレビ放送を終了しましたが、NHK for School公式サイトでは引き続き視聴が可能です。後継番組は『ふしぎエンドレス』です。

番組概要

『ふしぎがいっぱい』は、出演者が子供たちと同じ目線で様々な「ふしぎ」を発見し、探求していく過程を通して、子供たちの知的好奇心や探究心を刺激することを目的としています。

番組は基本的にコーナー分けをせず、出演者1人とナレーション1人というシンプルな構成です。この番組スタイルは、2006年度から2010年度に放送された『理科6年 ふしぎ情報局』から引き継がれています。

『ふしぎがいっぱい 小学5年生』と『ふしぎがいっぱい 小学6年生』では、科学者の仕事など、より発展的な内容も一部含まれています。また、視聴後の活動を促すため、『ふしぎがいっぱい 小学3年生』では問いかけで番組を終える構成を多く採用し、『ふしぎがいっぱい 小学5年生』では結論を出さずに番組を終える構成を多用しています。

番組のエンドクレジットは、小学3年生版が「おわり/NHK」、小学4年生版、小学5年生版、小学6年生版では「終/NHK」と表示されていました。

シンプルな番組構成ながら、公式サイトでの番組動画配信に加え、1～2分程度の動画クリップを多数用意することで、デジタル教材としての活用にも配慮されています。

オープニング

オープニングに表示される番組タイトルは、各学年共通で『ふしぎがいっぱい』ですが、オープニングアニメーションは各学年ごとに異なり、最後に各学年共通のタイトルバックが表示される構成になっています。

各学年共通のタイトルバックは、白抜きのタイトルロゴが入った最も大きな円の周りに、大きさの異なる4つの円が配置されています。4つの円のうち、最も大きな円はタイトルロゴが入る円と半分近く重なっており、最も小さい円は黒色で統一されています。

タイトルバックのデザインは各学年で共通ですが、最も大きな円に使用されるメインカラーと、それ以外の円に使用されるサブカラーは各学年ごとに異なっています。

放送時間

番組開始と同時に、小学生向けの理科番組は火曜日に固定され、各学年向けに続けて放送されるようになりました。新聞やテレビ雑誌の番組表には、各学年ごとに分けずに『ふしぎがいっぱい』と記載されるのが一般的でした（欄に余裕がある場合は、「小学校理科3-6年生」といった記載が加えられることもありました）。

キャスト

番組の制作はNHKエデュケーショナルが担当し、制作・著作はNHKが行いました。

放送リスト

2012年度以降は、2011年度に放送された内容の再放送が行われていました。

パイロット版

レギュラー放送に先立ち、パイロット版として2010年度の夏のテレビクラブと冬のテレビクラブで先行放送されました。パイロット版では、小学3年生向けと小学6年生向けの内容が、夏には各2本、冬には各7本ずつ放送されました。パイロット版で放送された内容は、レギュラー番組として『ふしぎがいっぱい 小学3年生』と『ふしぎがいっぱい 小学6年生』でそのまま放送されました。

脚注

番組に関する情報は、以下の外部リンクから確認できます。

ふしぎがいっぱい３年 - NHK for School
ふしぎがいっぱい４年 - NHK for School
ふしぎがいっぱい５年 - NHK for School
ふしぎがいっぱい６年 - NHK for School
ふしぎがいっぱい（小学校3年） - NHK放送史
ふしぎがいっぱい（小学校4年） - NHK放送史
ふしぎがいっぱい（小学校5年） - NHK放送史
ふしぎがいっぱい（小学校6年） - NHK放送史

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