ふしぎなコアラブリンキー

ふしぎなコアラ ブリンキー

『ふしぎなコアラ ブリンキー』は、1984年7月7日から同年12月28日までフジテレビ系列にて放送されたテレビアニメです。全26話から成るこのアニメは、ぬいぐるみのコアラ・ブリンキーが動き出し、主人公の女の子・サンディーと共に繰り広げる冒険物語です。

概要

本作は、放送当初、日本国内で高まっていたコアラブームに乗じて制作されました。同じ頃には、テレビ東京系で『コアラボーイ コッキィ』も放送開始されるなど、コアラの人気は一層高まりました。
『ふしぎなコアラ ブリンキー』は、毎週土曜日の18時から30分間放送され、その後は毎週金曜日の同じ時間帯へと移行しました。ただし、地域によっては他の番組が放送されたため、視聴できない地域も存在しました。

キャラクターデザインには、森康二と関修一が初期設定に関与していましたが、最終的には熊田勇が手掛けることになりました。また、ドロシー・ウォールの童話『いたずらブリンキー』とは特に関連はありません。

あらすじ

物語は、サンディーが自宅に届いた不思議な小包から始まります。38年前に海の底で沈んでいたその荷物は、行方不明の彼女の祖父が祖母に送ったもので、ぬいぐるみのコアラが入っていました。サンディーがぬいぐるみの鼻に触れると、驚くことにそのコアラは動き出し、自身の名前が「ブリンキー」であると告げます。この秘密を知るのはサンディーとおばあちゃんだけです。
その後、ブリンキーとサンディーは仲良くなり、異次元の国からやってきたわがままな女の子コアラ・プリンティが現れ、ブリンキーを連れ戻そうとします。

キャラクター

• - ブリンキー（声：戸田恵子）

異次元の国からやってきたコアラの男の子で、普段はぬいぐるみの姿ですが、サンディーが鼻をくっつけることで目を覚まします。気弱な性格で、しばしばサンディーやプリンティに振り回されます。

• - プリンティ（声：三浦雅子）

おませな女の子コアラで、いつもブリンキーを異次元に戻そうと意地悪をします。魔法のアイテムを駆使して、サンディーと対立します。

• - サンディー（声：安藤ありさ）

12歳の人間の女の子で、冒険の主人公です。おてんばな性格を持ちながらも、自分自身の姿にコンプレックスを抱いています。

• - おばあちゃん（声：北川智絵）

サンディーの祖母であり、ブリンキーが生きている秘密を知る唯一の人物です。

• - その他のキャラクター（声優：宗形智子、野島昭生、TARAKO等）

サンディーのママや友達なども物語に彩りを加えます。

スタッフ・音楽

本作は日本アニメーションが制作し、プロデューサーは遠藤重夫と田中栄子が務めました。音楽は小六禮次郎が担当し、オープニングテーマ『不思議 うふふ』とエンディングテーマ『シャバダバだけど』が放送中の人気曲となりました。

『ふしぎなコアラ ブリンキー』は、子供たちに楽しさと冒険心を提供した作品で、当時のコアラブームを背景にして、今もなお記憶に残る名作として語り継がれています。

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