ふたがしら

『ふたがしら』について

『ふたがしら』は、日本の漫画家オノ・ナツメによる作品で、2011年7月から2014年11月まで「月刊IKKI」で連載され、その後は『ビッグコミックスピリッツ』の増刊『ヒバナ』にて2016年9月まで続きました。本作は全7巻の単行本として、小学館のIKKI COMIXレーベルから刊行されています。

物語の概要

この作品は、江戸時代を舞台に、盗賊集団「赤目一味」の頭目・辰五郎が死を迎えるところから始まります。辰五郎は、末期に弁蔵と宗次という二人の若者を手に取って一味の未来を託しましたが、その言葉は他の者には届いていませんでした。辰五郎の内儀である姐さんが彼の遺言を持ち出すことで、頭目の座は弟分の甚三郎に引き継がれました。この不満を抱えた弁蔵と宗次は一味を離れ、「でっかいことをやる」ために旅に出る決意をします。

主な登場人物

• - 弁蔵（べんぞう）: 赤目一味を脱し、宗次と共に冒険の旅に出る青年。人柄は素直だが、騙されやすい一面もあります。
• - 宗次（そうじ）: 弁蔵の旅仲間。美しい容姿を持つ彼も同様に、でっかいことの実現を目指します。
• - 辰五郎（たつごろう）: 赤目一味の先代頭目で、物語の鍵を握る重要なキャラクター。
• - 姐さん: 辰五郎の内儀で、一味のメンバーに影響を与える存在。
• - 甚三郎（じんざぶろう）: 新たに頭目となる人物。彼は表向きは髪結いとして活動しています。
• - 喜兵衛（きへえ）: 表向きは人の良い宿の主人ですが、裏では盗賊宿の管理を任されています。
• - お蔦（おつた）: 弁蔵と宗次と親しい関係にある少女。物語に彩りを加えます。

書誌情報

『ふたがしら』は、全7巻にわたり、多くの読者を魅了しています。初版は2011年12月に発売され、それ以来、次々に続編が刊行されてきました。

出版情報:

• - 1巻: 2011年12月27日発売 (ISBN 978-4-09-188568-5)
• - 2巻: 2012年8月30日発売 (ISBN 978-4-09-188597-5)
• - 3巻: 2013年7月30日発売 (ISBN 978-4-09-188628-6)
• - 4巻: 2014年2月28日発売 (ISBN 978-4-09-188648-4)
• - 5巻: 2015年3月6日発売 (ISBN 978-4-09-188681-1)
• - 6巻: 2016年1月12日発売 (ISBN 978-4-09-188686-6)
• - 7巻: 2016年9月12日発売 (ISBN 978-4-09-188686-6)

テレビドラマ化

この漫画は、2015年にWOWOWで連続ドラマ化されました。作品の監督は入江悠氏、脚本には中島かずき氏が参加し、全5話が放送されました。オノ・ナツメの作品が映像化されるのは初めてのことでした。その後、2016年には続編として『ふたがしら2』が放送され、人気を博しました。

キャスト情報

ドラマ版では、以下のような豪華なキャストが揃いました。

• - 弁蔵: 松山ケンイチ
• - 宗次: 早乙女太一
• - 甚三郎: 成宮寛貴
• - 姐さん: 菜々緒
• - 喜兵衛: 田口浩正

『ふたがしら』は、江戸時代の盗賊たちの物語を通じて、友情や裏切り、冒険の真髄を描いた作品として、多くのファンに親しまれています。

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