ふたりの女 (1988年の映画)

映画『ふたりの女』について

1988年に製作された映画『ふたりの女』（イタリア語: La ciociara）は、ディーノ・リージ監督によるイタリアとアメリカの合作テレビ映画です。日本では劇場用映画として公開されました。

作品概要

本作は、アルベルト・モラヴィアの小説を原作とし、かつてヴィットーリオ・デ・シーカ監督、ソフィア・ローレン主演で映画化された同名作品のリメイクにあたります。オリジナル版は、第二次世界大戦下のイタリアを舞台に、母と娘が戦争の悲劇に翻弄される姿を描いており、本作も同様のテーマを扱っています。

制作は、アメリカのテレビ局CBSとイタリアの映画製作会社レテイタリアが共同で行いました。撮影は、1987年10月から11月にかけて、旧ユーゴスラビア（現在のセルビア）の首都ベオグラード近郊のアヴァラ撮影所でのセット撮影、およびクロアチアのアドリア海沿岸の町ドゥブロヴニクなどでのロケーション撮影によって行われました。

公開とソフト化

世界初公開は1988年9月24日、アメリカ国内での101分に短縮されたバージョンでした。その後、1989年4月9日と10日には、イタリア国内で200分の完全版が2日連続で放送されました。

日本では、1991年1月26日に西崎義展のウエスト・ケープ・コーポレーション配給により、185分版が劇場公開されました。ビデオグラムは、1993年12月17日に松竹富士から115分に短縮されたVHSレンタル版としてリリースされたのみで、2010年9月現在、DVDは発売されていません。

権利関係

1996年には、資金調達のため、西崎義展が著作権を担保にバンダイビジュアルと金銭貸借契約を結び、東北新社へ著作権が譲渡されました。その後、1999年に松竹富士が解散したため、現在、本作の権利は東北新社と松竹が共有しています。

スタッフ

プロデューサー: カルロ・ポンティ
監督: ディーノ・リージ
原作: アルベルト・モラヴィア
脚本: ダイアナ・グールド、ベルナルディーノ・ザッポーニ、リディア・ラヴェラ、ディーノ・リージ
撮影: ルイジ・クヴェイレル
美術: ジャンティート・ブルキエッラーロ
編集: アルベルト・ガッリッティ
音楽: アルマンド・トロヴァヨーリ

キャスト

ソフィア・ローレン - Cesira
ロバート・ロギア
レオナルド・フェッランティーニ - Aurelio
ダリオ・ギラルディ - Filippo
カルラ・カーロ
トミー・ジヴォグレ
パオロ・メロージ - Soldato Americano
カルロ・モンニ
アンドレア・オッキピンティ
シドニー・ペニー - Rosetta
イルザ・プレスティナリ
ジュゼッペ・クァルトゥッロ（ピーノ・クァルトゥッロ）

関連事項

1991年の日本公開映画
イタリア式コメディ
チョチャーリア（en:Ciociaria）
カナーレ5（en:Canale 5）
ふたりの女 (1960年の映画)

外部リンク

ふたりの女 - movie-fan.jp
La Ciociara - Sophia Loren Archives （英語）
ふたりの女 - allcinema
ふたりの女 - KINENOTE
La ciociara - オールムービー（英語）
* La ciociara - IMDb（英語）

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