ふみカード

ふみカードとは

ふみカードは、かつて郵政省および郵政事業庁が発行していた磁気式プリペイドカードです。1989年（平成元年）に販売が開始され、当時はテレホンカードやオレンジカードといったプリペイドカードが人気を集めていた時代でした。そのため、ふみカードもコレクションアイテムとしても楽しまれていました。

概要

ふみカードには500円、1,000円、3,000円の3種類があり、額面以上の金額が利用できるプレミアムは付いていませんでした。郵便局の窓口では、切手やはがきの購入、小包郵便物や料金別納郵便などの郵便料金の支払いに利用できました。また、切手やはがきの自動販売機でも利用することができたため、利便性が高いカードでした。

しかし、2003年（平成15年）に日本郵政公社が発足した際に販売が終了しました。その後、利用者が減少し、2006年（平成18年）に利用が停止され、2011年（平成23年）には払い戻しの受付も終了し、その歴史に幕を閉じました。

沿革

ふみカードの歴史を以下にまとめます。

1989年（平成元年）4月1日：販売開始。初回は全国共通のデザインでしたが、2回目以降は地方郵政局ごとに異なるデザインが採用されました。
2003年（平成15年）4月1日：販売終了。
2005年（平成17年）11月：利用減少を理由に、2007年（平成19年）3月31日限りで利用停止を発表。
2006年（平成18年）3月：機器の維持が困難になったため、利用停止日を同年9月30日に前倒しすることを発表。販売済みのカードは停止日まで利用可能でした。
2006年（平成18年）4月3日：払い戻し受付を開始。払い戻しの際には、カードと印鑑が必要でした。
2007年（平成19年）9月27日：郵政民営化に伴い、郵便局での払い戻しを中止。
2007年（平成19年）10月：払い戻し方法を、郵便事業横浜支店払戻センターへの郵送に変更。払い戻しは、ゆうちょ銀行の通常貯金口座か他の金融機関口座への振込で行われました。希望者には払い戻し済みのカードが返却されました。
2011年（平成23年）9月30日：払い戻し受付を終了。当初、払戻センターは郵便事業横浜支店にありましたが、後に郵便事業大宮西支店に移転しました。

ふみカードは、プリペイドカードの黎明期に登場し、郵便サービスにおける利便性向上に貢献しましたが、時代の流れとともにその役割を終えました。

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