ぶっちぎりの青春

ぶっちぎりの青春：川口オートレース場のテーマソングとその歴史

1984年、作詞：茜まさお、作曲：平尾昌晃、編曲：飛沢宏元という豪華布陣によって誕生した「ぶっちぎりの青春」。歌はささきいさお（オリジナル盤では佐々木功名義）が担当し、川口オートレース場のテーマソングとして現在も親しまれています。

川口オートレース場での使用

この曲は、長年にわたり川口オートレース場のラジオCMのBGMとして使用され、地元川口市内の有線放送でもリクエストが殺到するほどの人気を誇りました。CDやテープは当初レース場限定販売でしたが、一時販売休止を経て、2008年11月現在では再び購入できるようになっています。

レース場内では、第1レースの試走開始前の機材チェック時や、第6～7レースの発売中に流されるほか、各レースの試走開始時、CS実況での優勝戦終了後、1着選手のウイニングラン時にはカラオケバージョンが使用されています。（以前は4R・9R発売開始時にも流れていました）。

さらに、楽曲のバックコーラスには、川口オートレース場所属の選手4名が参加しているという、オートレースファンにとって特別な一面も持ち合わせています。参加選手は、広瀬登喜夫、阿部光雄、荒井充、清水右也の4名で、いずれも現在は引退しています。

レコード、CD、そしてリメイク盤

「ぶっちぎりの青春」は、7インチレコード（1984年、キャニオンレコード、規格品番：P-94）、8センチCD（川口オートレース、規格品番：KA-9803）、12センチCD（川口オートレース、規格品番：KA-0804）と、様々な形態でリリースされています。いずれも歌入り音源とカラオケバージョンが収録されています。

2017年2月22日には、リメイク盤「ぶっちぎりの青春☆NOW」が全国発売されました（規格品番：YZHM-20201）。ささきいさおの歌唱に加え、当時川口オートレース場に所属していた永井大介、若井友和、佐藤摩弥、片野利沙の4名がコーラスとして参加しています。さらに、選手のみによる歌唱バージョンとカラオケバージョンも収録されており、より充実した内容となっています。オリジナル盤では「佐々木功」名義だったささきいさおは、本盤では「ささきいさお」名義でクレジットされています。

プロ野球界での使用

「ぶっちぎりの青春」の人気はオートレースのみに留まりません。プロ野球の世界でも、その一部が使用されています。

中日ドラゴンズの川又米利選手の打席テーマとして先頭8小節が使用されていた他、2014年までは中日のチャンステーマとして使用されていました。また、北海道日本ハムファイターズの芝草宇宙投手は、大のオートレースファンであることから、本拠地球場が東京ドームの時代から札幌ドーム移転後も、自身の入場テーマとして使用していました。芝草投手の登板時には球場全体で合唱が始まるほどの人気ぶりで、演奏が途中で途切れても、ファンは最後まで歌い続ける光景が見られました。

2017年10月7日には、ニッポン放送の「徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー」でも放送されるなど、その人気は現在も広く支持されています。

まとめ

「ぶっちぎりの青春」は、川口オートレース場を代表するテーマソングとして、そして多くのファンに愛される名曲として、その歴史を刻み続けています。オートレースファンはもちろんのこと、多くの人の心に響く、普遍的な魅力を持った楽曲と言えるでしょう。

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