ぶらりぶらぶら物語

ぶらりぶらぶら物語

『ぶらりぶらぶら物語』は、1962年11月23日に公開された、松山善三が監督を務める文化風刺コメディ映画です。本作では、小林桂樹や高峰秀子といった著名な俳優が主演し、観る者を楽しませる魅力的なストーリーが展開されます。

あらすじ

物語は、猪戸純平という無邪気な主人公が、日本各地を自由気ままに旅する様子から始まります。彼は八幡の食堂でうどんを注文しますが、その中に虫が混入していたことに気付きます。純平はそれに対して不満を抱き、クレームを付けますが、逆に無銭飲食の疑いをかけられ、警察に連れて行かれてしまいます。そこで彼は、詐欺師の女性と出会います。

その女性と共に下関へ向かう純平ですが、彼女は彼に睡眠薬を盛った酒を勧め、酩酊状態にさせた後、純平の所有金を盗んでしまいます。翌朝、駅で偶然出会った二人の兄妹に引き込まれ、純平はお金を持たぬまま旅を続けることになりました。彼らは様々な工夫を凝らしながら金を作り出し、和歌山へ到着しますが、そこで女の子が病気にかかってしまうのです。

偶然にも純平の金を奪って逃げた女性が再び姿を現し、彼女のおかげで女の子の病気が治るという展開が待っています。最終的に、純平たちは東京へと向かい、多彩な経験を重ねながら旅を続けるのです。

スタッフと配役

この映画の製作には藤本真澄と椎野英之が関わり、監督・脚本は松山善三自身が手がけました。撮影は村井博、美術は村木忍が担当し、編集は広瀬千鶴が行っています。音楽には林光が起用され、映画全体にわたって独特の雰囲気が醸し出されています。

主なキャストには、猪戸純平役の小林桂樹や、桑田駒子役の高峰秀子、さらには団令子、三木のり平、金子吉延などが名を連ねています。たくさんの個性的なキャラクターが登場し、それぞれのストーリーが観客を魅了します。

併映作品

本作の上映と併映されている「河のほとりで」は、千葉泰樹監督の作品です。これにより、観客は異なる魅力を持った2つの物語を楽しむことができます。

『ぶらりぶらぶら物語』は、日本の旅を題材にした作品であり、そのユーモアや文化に対する風刺が色濃く反映されています。観る者に笑いや感動を提供し、今でも多くの人に愛されています。

もう一度検索