ほうらい丘駅

ほうらい丘駅

ほうらい丘駅は、滋賀県大津市坂本本町に位置する比叡山鉄道比叡山鉄道線（坂本ケーブル）の駅です。無人駅であるため、利用には事前に連絡が必要です。

概要

坂本ケーブルの中間駅2つのうち、山麓側の駅となります。通常は通過駅ですが、事前に連絡することで停車します。駅への連絡は、設置されている電話を利用できます。

駅周辺は、かつて山林の伐採や間伐が行われていたため、現在も倒木や枯れ枝が多く、徒歩での移動は困難です。そのため、当駅で下車する場合は、再びケーブルカーを利用して元の駅に戻る、または次の駅まで進むしかありません。

歴史

ほうらい丘駅は、1984年（昭和59年）4月26日に開業しました。

駅構造

ホームはアスファルト舗装の簡素なもので、軌道の南側に設置されています。勾配が比較的緩やかであるため、ホームは階段状ではなくスロープ状となっています。駅舎、待合室、ベンチ、トイレなどの設備はありません。

駅名標、発車時刻表、運賃表の他に、ケーブルカーの停車をリクエストするための「呼び出し電話」が設置されています。当駅から乗車する際には、この電話を使って必ず停車依頼を行う必要があります。駅は橋梁とトンネルに挟まれた場所に位置しています。

なお、交走式ケーブルカーの特性上、ほうらい丘駅に列車が停車した際には、もう一方の車両はもたて山駅から少しケーブル坂本駅寄りに停車します。逆に、もたて山駅に列車が停車した場合は、もう一方の車両はほうらい丘駅の横にある橋梁の手前に停車します。

駅周辺

駅周辺には、いくつかの見どころがあります。

霊窟の石仏（蓬莱丘地蔵尊）: 駅のすぐ隣に位置し、ケーブルカー建設時に発掘された石仏を奉納するために作られたものです。ケーブルカー車内からも見ることができます。
石仏群: 霊窟の石仏のすぐ下の山の斜面には、多くの石仏が残されています。これらの石仏は、歴史を感じさせる貴重な文化財です。

これらの石仏は、静寂な山の中でひっそりと佇んでおり、訪れる者に神秘的な雰囲気を与えてくれます。

隣の駅

まとめ

ほうらい丘駅は、アクセスが限定的なながらも、静かな山里と歴史的な石仏を鑑賞できる魅力的な場所です。事前に連絡の上、利用することをおすすめします。周辺の自然環境を楽しむ際は、安全に配慮し、適切な服装と装備で訪れてください。

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