坂本本町

滋賀県大津市坂本本町：比叡山のふもとに広がる歴史と自然の町

坂本本町は、滋賀県大津市の北部に位置する町です。比叡山を望む山麓に広がり、古くから延暦寺や日吉大社といった由緒ある寺院の門前町として栄えてきました。現在では、静寂に包まれた山里の趣と、豊かな自然環境が調和した独特の雰囲気を持つ地域となっています。

歴史と変遷

坂本本町の歴史は古く、延暦寺と日吉大社にゆかりの深い門前町として発展しました。明治22年（1889年）の町村制施行により、滋賀郡坂本村大字坂本となりました。その後、昭和26年（1951年）に坂本村が大津市に合併され、大津市坂本本町と改称されました。

当初の大津市坂本本町は、現在の国道161号や京阪石山坂本線、JR湖西線付近の地域も含む広大なものでしたが、その後、町名整理や土地区画整理事業などが行われ、現在の比叡山延暦寺に近い山間部のみが坂本本町として残ることとなりました。坂本6丁目にある大津坂本本町郵便局の名称などは、かつての広大な坂本本町の面影を残しています。

昭和40年（1965年）には、坂本本町の一部が分離して木ノ岡町（現：木の岡町）となり、昭和51年（1976年）から昭和56年（1981年）にかけては、土地区画整理事業により、坂本本町の一部が日吉台一～三丁目に町名変更されました。昭和63年（1988年）には住居表示の実施により、坂本本町の一部が坂本一～八丁目および日吉台二丁目となりました。これらの変遷を経て、現在の坂本本町は、比叡山のふもとに広がる、落ち着いた雰囲気の町となっています。

地理とアクセス

坂本本町は、比叡山を中心とした山岳地帯と山麓に位置しています。北は仰木町、東は千野、南東は坂本・穴太、南は滋賀里町、南西は山中町と接し、西は京都府京都市左京区（一乗寺、八瀬）と隣接しています。

交通アクセスは、比叡山鉄道の坂本ケーブル（ケーブル坂本駅～ケーブル[[延暦寺駅]]）が利用可能です。また、坂本本町からは離れていますが、京阪石山坂本線坂本[[比叡山口駅]]やJR湖西線比叡山坂本駅も利用できます。バス路線としては、滋賀県道47号伊香立浜大津線上を走る路線バスに加え、比叡山へのアクセスを目的とした奥比叡ドライブウェイ上を走る比叡山ドライブバス・比叡山内シャトルバス（京阪バス・京都バス運行）が運行されており、横川、比叡山頂、京都駅方面へのアクセスが可能です。道路としては、滋賀県道47号伊香立浜大津線と奥比叡ドライブウェイが通っています。

施設と周辺環境

坂本本町で最も重要な施設は、比叡山延暦寺です。延暦寺は日本仏教の歴史において重要な役割を果たした寺院であり、多くの観光客が訪れる場所となっています。その他、周辺には静かな住宅地が広がり、自然豊かな環境の中で生活を送ることができます。

まとめ

大津市坂本本町は、比叡山のふもとに位置し、歴史と自然が調和した独特の雰囲気を持つ町です。延暦寺の門前町として栄えた歴史、そして現在も残る静かな山里の風景は、多くの魅力を秘めています。比叡山へのアクセス拠点としての機能も持ち合わせ、観光客にとっても、また静かな生活を求める人にとっても、魅力的な地域と言えるでしょう。郵便番号は520-0116（集配局：大津中央郵便局）です。

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