ほぼテキストブラウザ

ほぼテキストブラウザは、MATによって開発された、一風変わったウェブブラウザです。最大の特徴は、Windows標準アプリケーションであるメモ帳に極めて近いインターフェースを備えている点です。まるでメモ帳のようなシンプルな画面構成で、ウェブブラウジングとテキスト編集をシームレスに行えるというユニークなコンセプトを持っています。

概要

このブラウザの操作は、CTRL+Tabキーによる画面切り替えが基本です。一方の画面は通常のウェブブラウザとして機能し、もう一方の画面はテキストエディタとして、メモ帳とほぼ同じ操作感で利用できます。テキストエディタ画面には、メモ帳と同様に「ファイル」「編集」「書式」「表示」「ヘルプ」といったメニューが用意されており、テキストファイルの新規作成、編集、保存など、基本的なテキストエディタとしての機能が網羅されています。また、ウィンドウのタイトルバーに表示されるテキストは、任意に設定することが可能です。

ウェブブラウザ画面にも、テキストエディタと同様のメニュー構成が採用されています。メニュー項目を開くと、「新しいページを開く」「クリップボードのURLに移動」「ブックマークに追加」など、ウェブブラウザとして一般的な機能を利用できます。また、CTRL+UキーによってURL入力画面の表示と非表示を切り替えることが可能です。

表示スタイルは、HTMLを解析し、テキストエディタのように表示する点が特徴です。JavaScriptを必要とするページや、POSTアクセスを行うページ、フレームやテーブルなども表示可能です。画像については、メモ帳のような表示形式を重視した「表示しない」「ALTを展開」と、本来の表示を尊重した「そのまま表示」「サイズを保ち非表示」といった表示方法が選択可能です。さらに、リンクの下線表示も設定により非表示にできます。なお、タブブラウズ機能は搭載されていません。

画面切り替えの他にも、ESCキーで全ての「ほぼテキストブラウザ」を最小化、Shift+ESCキーで全ての「ほぼテキストブラウザ」を終了させるといった便利な機能が備わっています。これにより、緊急時や一時的な中断時でも、素早く対応できます。

内部的には、Internet Explorerのコンポーネントを使用しています。バージョン1.0系列の最新版は1.3.1.0で、SSL通信に対応しています。バージョン2.0系列の最新版は2.0.2.0で、こちらはプロキシを使用しているため、SSL通信には完全には対応していません。

リリース

このブラウザは、独特のコンセプトとシンプルな使いやすさから、一部のユーザーに支持されています。シンプルなインターフェースを好むユーザーや、テキストエディタとブラウザをシームレスに使いたいユーザーにとって、便利なツールと言えるでしょう。

関連項目

メモ帳
ボスが来た

外部リンク

公式サイト
2006年8月時点のダウンロードページ (ウェブアーカイブ)
* ほぼテキストブラウザ - Vector 新着ソフトレビュー

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