ほんみち

ほんみちについて

ほんみちは、1913年に大西愛治郎によって設立された新宗教で、大阪府高石市に本部を構えています。この宗教は、天理教からの分派として誕生し、信徒数は約319,000人に及びます。特に大阪府泉南市には泉南神殿や広大な道場があり、その重要性を示しています。ほんみちの特徴として、本部がある高石市ではなく泉南市に神が宿ると信じられています。

設立の背景

大西愛治郎は、天理教の山口宣教所の所長を務めていましたが、教会の布教や救済活動がうまくいかず、困難な状況に直面します。そこで、1913年7月15日、愛治郎は「胸調べ」と称する瞑想を行い、その際に中山みきの後継者としての啓示を受けます。この出来事は「甘露台人の理」と名付けられ、彼自身が神の化身であると認識しました。

彼はその後、自らの啓示を手紙にして教会本部に送りますが、天理教内では受け入れられず、最終的には教師資格を剥奪される結果となります。しかし、大西はその後も信者と共に教団を発展させ、様々な運動を展開します。

教団の成長と法的問題

ほんみちの成長は、戦前から戦後にかけて波乱に満ちたものでした。1936年には「天理本道」と改称し、布教活動が本格化。1938年には国家体制を脅かす存在とみなされて検挙され、結社禁止命令が出されるも、1945年に戦争が終結すると全員が無罪となります。

1946年、本部を高石市に移転させ、1950年には「ほんみち」と改称しました。この際、宗教の運営はさらに強化され、組織の基盤が固まりました。その後の展開の中で、大西の次女である大西玉はほんみちから独立し、独自の道を歩むことになります。大西愛治郎が亡くなった後は、彼の孫である大西泰彦が教団を引き継ぎました。

現在の風景

現在のほんみちは、多数の巡教会場とともに2つの支部と5つの出張所を持ち、役員は約6千人、信徒は約30万人を組織しています。信者の子供たちは高校に進学せず、中学を卒業した後にほんみちに入信するケースが多く、大阪府内での高校進学率は非常に低いです。

教団名と活動

ほんみちの信者は「みち人」と呼ばれ、布教活動を「においがけ」、教団施設の維持管理を「ひのきしん」と称します。天理教との類似点も多く大西愛治郎の教えが色濃く残っています。また、教団行事として元旦祭や春季大祭などが行われており、教団内の伝統が継承されています。

終わりに

ほんみちは、人々の信仰を支える一方で、歴史の中で様々な困難にも直面してきました。しかし、その信達の絆や教義に基づく活動は、今もなお続いています。ほんみちの教えは、多くの人々にとって心の拠り所であり、信仰の対象となっています。

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