まんがどうして物語

まんがどうして物語：知的好奇心を刺激する子ども番組

1984年4月7日から1986年3月29日までの間、TBS系列で毎週土曜日に放送された『まんがどうして物語』は、人気シリーズ『まんがはじめて物語』の一環として制作された教育番組です。番組は、子どもたちの身の回りの様々な「どうして？」という疑問をテーマに、楽しく分かりやすいアニメーションで解説することで知られていました。

魅力的なキャラクターと世界観

番組には、愛らしいマスコットキャラクターのロクベエが登場します。ロクベエの声を担当したのは、豊田やよいさん。ロクベエは、物語を彩るだけでなく、子どもたちの好奇心を刺激する存在として番組を盛り上げていました。また、時間移動のシーンでは「ドボウブシビテベ、カバナーバ!!」というユニークな呪文が登場します。これは「どうしてかな」の各文字に「ば行」の文字を挿入した、番組オリジナルの言葉遊びです。オープニングテーマ「バビブベBOY」でもこの呪文が使用され、子どもたちの記憶に強く残る要素となっています。

番組の進行役は松居直美さん。彼女が優しく、時にユーモラスに物語を語り進めていく様子は、多くの視聴者から親しまれました。従来シリーズではサブタイトル紹介後に「これは○○のお話だよ」というセリフがありましたが、本作では「どうして？」というセリフに変化。「どうして？」という問いかけが、番組のテーマを効果的に視聴者に伝えていました。

スタッフ・キャスト

番組制作には、数々の才能あるスタッフ陣が関わっています。音楽は伊部晴美さん、演奏はダックスフントが担当。人形制作は伊東万里子さんと原田克彦さん（のぞみプロ）が手掛けました。ナレーターは榎本勝起さん。

声の出演には、玄田哲章さん、鈴木清信さん、豊田真治さん、中村秀利さん、高島雅羅さん、岸野幸正さん、難波圭一さん、佐藤晴彦さん、前山久和さん、菅谷勇さん、劇団薔薇座などの豪華声優陣が参加。モグタンの声は津賀有子さん。プロデューサーは丹野雄二さん、永井憲二さん（ダックスインターナショナル）、井上博さん（TBS）。制作協力は童話舎、衣装協力は東急百貨店吉祥寺店が務めました。監督には曽我仁彦さん、野崎貞夫さん、村石ヒロチカさんが名を連ねています。制作はダックスインターナショナルとTBSが共同で行いました。

主題歌

番組を彩る主題歌も魅力の一つでした。オープニングテーマは、1話から76話までは松居直美さんが歌う「バビブベBOY」、77話から100話までは「Starship Blue 〜夢エネルギー〜」でした。エンディングテーマは、1話から76話までは「恋は御知合い!」、77話から100話までは「心の中の楽園（ファンタジア）」で、いずれも松居直美さんの歌唱です。これらの曲は、番組の世界観と見事にマッチし、視聴者の心に残る名曲となりました。

放送と反響

『まんがどうして物語』は、TBS系列で放送された後、札幌テレビ（日本テレビ系列）でも再放送されました。平日朝の時間帯に放送され、多くの視聴者から好評を博しました。子どもたちは、番組を通じて様々なことを学び、想像力を膨らませることができたことでしょう。

関連番組

『まんがどうして物語』は『まんがはじめて物語』シリーズの一作品ですが、シリーズには他にも『まんがなるほど物語』『新まんがなるほど物語』『まんがはじめて面白塾』『21世紀まんがはじめて物語』などがあります。これらの番組も同様に、子どもたちの教育に貢献した作品です。また、tvkで放送された『横浜はじめて物語』は、実写番組ながら同じコンセプトで制作され、松居直美さんが進行役を務めていました。

『まんがどうして物語』は、質の高いアニメーションと教育的な内容、そして魅力的なキャラクターによって、多くの視聴者の心を掴んだ番組でした。現在では、貴重な子ども番組として、その記憶を大切に語り継がれています。

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