みちのくYOSAKOIまつり

みちのくYOSAKOIまつり

みちのくYOSAKOIまつりは、宮城県仙台市で毎年10月初旬に開催されるYOSAKOI形式の祭りです。仙台の秋の風物詩として定着し、多くの観客と参加者を集めています。北海道から関西まで、全国各地からチームが参加し、その規模は全国でも有数です。

概要

2008年には2日間で75万人の観客を動員し、仙台の街を熱狂の渦に巻き込みました。参加チームの半数以上が宮城県外から集まるなど、広域的な祭りとして発展しています。同時期には仙台クラシックフェスティバル（せんくら）など、他のイベントも開催され、街全体が音楽と芸術で賑わいます。

基本ルール

YOSAKOIの基本ルールに則り、以下のような点が評価されます。

ステージ入退場における機敏な動作と挨拶
鳴子の効果的な使用（音の揃い、メリハリ）
楽曲への民謡の組み込み

沿革

祭りの起源は1997年。宮城県出身の高知大学生が、本場高知のよさこい祭りに感銘を受け、仙台での開催を目指したことから始まります。

1997年8月：仙台七夕まつりで「よさこい踊り」を披露
1997年12月：SENDAI光のページェントで「よさこい踊り」を披露
2002年3月：東北7県の関連団体で「とうほくYOSAKOI協議会」を設立
2003年：「一番町パレード」を開始
2004年：台風の影響で一部中止
2005年：「どんGALA!祭り」（新潟県）の優秀団体に「とうほくYOSAKOI協議会会長賞」を授与
2006年：台風のため初日を繰り下げて開催
2007年：「みちのくYOSAKOIコンテスト」「定禅寺YOSAKOIパレード」を開始
2008年：総踊り曲「杜の翔」発表
2009年：第10回YOSAKOIソーラン日本海本祭（石川県）の優秀団体に賞を授与
2018年：『PEPSI スペシャルチーム「怪物舞踏団」東北エリア選抜』参加
2019年：台風の影響で開催中止
2020年：新型コロナウイルスの影響で開催中止

開催概要

演舞会場

仙台市内の各所が会場となり、様々な形式で演舞が披露されます。

ステージ形式
泉中央地区：泉区民広場、台原森林公園など
仙台市都心部：勾当台公園、市民広場、一番町など
JR仙台駅：西口ペデストリアンデッキ
その他：Zepp Sendai、DaTeRIUM、青葉山公園、長町地区など
パレード形式
定禅寺YOSAKOIパレード：定禅寺通を交通規制して実施
一番町会場：アーケード街である一番町四丁目商店街で実施

特徴

総踊り

祭り期間中には「総踊り」の時間枠が設けられ、参加者も観客も一体となって踊りを楽しみます。

総踊り曲：「みちのくYOSAKOI踊り」「よっちょれ」「乱舞」など

みちのくYOSAKOIコンテスト

参加チームによるコンテストも開催され、熱いパフォーマンスが繰り広げられます。予選ブロック、復活ステージを経て、決勝ステージに進んだチームには、みちのくYOSAKOI大賞などの各賞が授与されます。

歴代大賞チーム（一部）

2007年～2009年: AOMORI花嵐桜組
2010年,2012年,2013年,2018年: REDA舞神楽
2014年～2016年: 郷人
2022年: 羽跳天
2023年,2024年:夜宵

テレビ放送

祭りの模様は、仙台放送が生放送するほか、CAT-VやJ:COM仙台キャベツでも生放送されます。また、FOMAのVライブでも配信されます。

三大祭りについて

仙台市は「よさこい三大祭り」の一つと自称していましたが、他祭りの規模拡大により、現在は「東北を代表するよさこい祭り」と称するのが適切かもしれません。

とうほくYOSAKOI協議会

東北地方のYOSAKOIの発展のため、2002年に設立されました。

みちのくYOSAKOIまつりは、地域に根ざし、多くの人々に感動と活力を与える祭りとして、これからも発展を続けていくことでしょう。

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