Vライブ
Vライブは、NTTドコモが提供していたFOMA（第3世代携帯電話）のテレビ電話機能を活用した動画配信サービスです。このサービスは、リアルタイムで配信されるライブ映像と、過去に作成されたアーカイブ映像の二つの形式で提供されていました。
利用者は、指定されたアクセス番号に直接テレビ電話をかけるか、iモードサイトを通じてサービスにアクセスすることができました。FOMAの総合カタログでは、同様の動画配信サービスであるiモーションと並んで紹介されていました。
サービス名称の「V」は、VideoやVisualの頭文字であり、リアルタイム配信の「ライブ」を組み合わせたものです。当初はM-stageの一部サービスとして「M-stage Vライブ」という名称で提供され、PHSやPDAを接続しての利用も可能でした。
しかし、2009年2月19日に、サービスは2010年3月末で終了することが発表されました。
Vライブでは、8607から始まるアクセス番号にテレビ電話をかけることで映像を視聴できました。同じアクセス番号でも、時間帯によって異なる映像が配信されることもありました。Vライブ対応のFOMA端末があれば、テレビ電話の通話料金のみで視聴できましたが、一部有料コンテンツや情報料が必要となる場合もありました。なお、パケット通信ではないため、パケ・ホーダイは適用されませんが、ゆうゆうコールは適用されました。ドコモ独自のサービスであったため、auやSoftBankの携帯電話では利用できませんでした。Vライブのコンテンツはドコモの公式サイトだけでなく、様々なメディアでも告知されていました。
Vライブには、大きく分けて二つの配信タイプが存在しました。
ドコモのサーバーを利用して映像を配信する方法です。このタイプを利用するにはドコモとの契約が必要で、コンテンツごとに固定のアクセス番号が割り当てられました。主に企業向けに提供されていました。
自前のサーバーを使用して映像を配信する方法です。ドコモとの契約は不要で、必要な機材があれば個人でも簡単に映像配信が可能でした。アクセス番号は固定ではなく、iモードサイトからアクセスするたびに新しい番号が払い出される方式でした。そのため、番号を直接ダイヤルして視聴することはできませんでした。
2002年4月26日 - 本サービスに先駆けて、試行サービスが開始。
2002年10月1日 - M-stageの新サービス「M-stage Vライブ」としてPDA向け映像配信サービス開始。PHSにも対応。会員限定のMember'sチャンネルと、M-stageポータルサイトで告知されるOpenチャンネルが提供開始。
2003年5月1日 - FOMA向け映像配信サービス開始。アクセス番号へのテレビ電話発信で視聴できるFreeチャンネルがスタート。同時に、Member'sチャンネルもFOMAに対応。
2005年3月31日 - FOMA 2101VシリーズとPHS向けのサービス提供を終了。
2005年4月1日 - M-stageサービスの終了に伴い、サービス名称を「Vライブ」に変更。
2005年6月30日 - PDA向け映像配信サービスの提供を終了すると共に、Member'sチャンネルとOpenチャンネルの提供を終了。FreeチャンネルがVライブの主流となる。
2006年7月3日 - ドコモとの契約が不要なVライブオープンタイプの提供を開始。既存のVライブは「Vライブホスティングタイプ」に名称変更。
2009年3月31日 - Vライブホスティングタイプの新規受付終了。
2010年3月31日 - 全サービス終了。
Vライブに対応していたFOMA端末は以下の通りです。
FOMA 90xシリーズ
FOMA 70xシリーズ
SIMPURE N1 (N601i)
コンセプトモデル
DOLCE(SH851i)
prosolid II (P851i)
Music Porter II (D701iWM)
MUSIC PORTER X (D851iWM)
P901iTV
N701iECO
SO902iWP+
DOLCE SL (SH902iSL)
N902iX HIGH-SPEED
らくらくホンシリーズ
FOMA[[らくらくホンII]]I (F882iES)
FOMA[[らくらくホンII]] (F881iES)
FOMAらくらくホン (F880iES)
キッズケータイ (SA800i)
FOMA 2102Vシリーズ
Vライブとiモーションは、どちらも動画配信サービスですが、技術的な違いがあります。Vライブは回線交換方式のテレビ電話通信を使用しますが、iモーションはIP接続でベストエフォート型のパケット通信を利用します。iモーションではパケ・ホーダイが適用されますが、Vライブには適用されません。そのため、長時間の視聴ではVライブの方が通信費が高くなる可能性があります。しかし、Vライブはアマチュアでも簡単にライブ配信ができるという利点がありました。家庭にウェブカメラを設置し、防犯対策として活用する例もありました。
テレビ電話
iモーション
Vライブ NTTドコモ
『Vライブオープンタイプ技術資料掲載サイト』 NTTドコモ
* 参考記事『Vライブとは』 ケータイWatch
利用者は、指定されたアクセス番号に直接テレビ電話をかけるか、iモードサイトを通じてサービスにアクセスすることができました。FOMAの総合カタログでは、同様の動画配信サービスであるiモーションと並んで紹介されていました。
サービス名称の「V」は、VideoやVisualの頭文字であり、リアルタイム配信の「ライブ」を組み合わせたものです。当初はM-stageの一部サービスとして「M-stage Vライブ」という名称で提供され、PHSやPDAを接続しての利用も可能でした。
しかし、2009年2月19日に、サービスは2010年3月末で終了することが発表されました。
サービス内容
Vライブでは、8607から始まるアクセス番号にテレビ電話をかけることで映像を視聴できました。同じアクセス番号でも、時間帯によって異なる映像が配信されることもありました。Vライブ対応のFOMA端末があれば、テレビ電話の通話料金のみで視聴できましたが、一部有料コンテンツや情報料が必要となる場合もありました。なお、パケット通信ではないため、パケ・ホーダイは適用されませんが、ゆうゆうコールは適用されました。ドコモ独自のサービスであったため、auやSoftBankの携帯電話では利用できませんでした。Vライブのコンテンツはドコモの公式サイトだけでなく、様々なメディアでも告知されていました。
Vライブには、大きく分けて二つの配信タイプが存在しました。
ホスティングタイプ
ドコモのサーバーを利用して映像を配信する方法です。このタイプを利用するにはドコモとの契約が必要で、コンテンツごとに固定のアクセス番号が割り当てられました。主に企業向けに提供されていました。
オープンタイプ
自前のサーバーを使用して映像を配信する方法です。ドコモとの契約は不要で、必要な機材があれば個人でも簡単に映像配信が可能でした。アクセス番号は固定ではなく、iモードサイトからアクセスするたびに新しい番号が払い出される方式でした。そのため、番号を直接ダイヤルして視聴することはできませんでした。
沿革
2002年4月26日 - 本サービスに先駆けて、試行サービスが開始。
2002年10月1日 - M-stageの新サービス「M-stage Vライブ」としてPDA向け映像配信サービス開始。PHSにも対応。会員限定のMember'sチャンネルと、M-stageポータルサイトで告知されるOpenチャンネルが提供開始。
2003年5月1日 - FOMA向け映像配信サービス開始。アクセス番号へのテレビ電話発信で視聴できるFreeチャンネルがスタート。同時に、Member'sチャンネルもFOMAに対応。
2005年3月31日 - FOMA 2101VシリーズとPHS向けのサービス提供を終了。
2005年4月1日 - M-stageサービスの終了に伴い、サービス名称を「Vライブ」に変更。
2005年6月30日 - PDA向け映像配信サービスの提供を終了すると共に、Member'sチャンネルとOpenチャンネルの提供を終了。FreeチャンネルがVライブの主流となる。
2006年7月3日 - ドコモとの契約が不要なVライブオープンタイプの提供を開始。既存のVライブは「Vライブホスティングタイプ」に名称変更。
2009年3月31日 - Vライブホスティングタイプの新規受付終了。
2010年3月31日 - 全サービス終了。
対応機種
Vライブに対応していたFOMA端末は以下の通りです。
FOMA 90xシリーズ
FOMA 70xシリーズ
SIMPURE N1 (N601i)
コンセプトモデル
DOLCE(SH851i)
prosolid II (P851i)
Music Porter II (D701iWM)
MUSIC PORTER X (D851iWM)
P901iTV
N701iECO
SO902iWP+
DOLCE SL (SH902iSL)
N902iX HIGH-SPEED
らくらくホンシリーズ
FOMA[[らくらくホンII]]I (F882iES)
FOMA[[らくらくホンII]] (F881iES)
FOMAらくらくホン (F880iES)
キッズケータイ (SA800i)
FOMA 2102Vシリーズ
iモーションとの違い
Vライブとiモーションは、どちらも動画配信サービスですが、技術的な違いがあります。Vライブは回線交換方式のテレビ電話通信を使用しますが、iモーションはIP接続でベストエフォート型のパケット通信を利用します。iモーションではパケ・ホーダイが適用されますが、Vライブには適用されません。そのため、長時間の視聴ではVライブの方が通信費が高くなる可能性があります。しかし、Vライブはアマチュアでも簡単にライブ配信ができるという利点がありました。家庭にウェブカメラを設置し、防犯対策として活用する例もありました。
脚注
関連項目
テレビ電話
iモーション
外部リンク
Vライブ NTTドコモ
『Vライブオープンタイプ技術資料掲載サイト』 NTTドコモ
* 参考記事『Vライブとは』 ケータイWatch
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