みどりの駅

みどりの駅：つくば市の発展を支える交通拠点

みどりの駅は、茨城県つくば市みどりのにある首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスの駅です。駅番号はTX17。古くからの谷田部地区における鉄道駅構想は、1923年の常南電気鉄道谷田部線にまで遡りますが、実現には至りませんでした。その歴史を経て、2005年8月24日、下萱丸に「みどりの駅」が開業。当初は「萱丸駅」という仮称が用いられていました。2016年5月21日には、町名変更と地番整理事業に伴い、所在地住所が変更されています。

駅の構造と利用状況

みどりの駅は、高架駅で相対式ホーム2面2線の構造となっています。2023年度の1日平均乗車人員は5,331人です。開業以来、利用者は増加傾向にあり、つくば市の発展を支える重要な交通拠点としての役割を果たしています。

駅周辺の開発と地域社会

駅周辺は、独立行政法人都市再生機構（UR）によって「つくばエクスプレスタウン つくばみどりの里地区」として開発されました。戸建て住宅や高層マンションが立ち並び、近年、都市化が急速に進んでいます。駅名にもなっている「みどりの」という地名は、この開発事業によって付けられました。

駅の周辺には、上萱丸・下萱丸といった歴史ある集落が残る一方、つくばみどりの工業団地や、隣接するつくばみらい市の福岡地区工業専用地域といった工業地帯も存在します。このため、住宅地と工業地帯が混在する、多様な顔を持つ地域となっています。

国道354号も駅北側に通っており、バス路線も充実。谷田部市街地や筑波農林研究団地へのアクセスも良好です。

駅周辺の主な施設

みどりの駅周辺には、多様な施設が立地しています。商業施設としては、筑波銀行、カスミ、ウエルシアなどがあり、生活利便性も高いです。医療施設としてみどりのメディカルモールがあり、地域住民の健康を支えています。

教育施設も充実しており、みどりの学園義務教育学校、つくば市立谷田部小学校、つくば市立谷田部中学校などがあります。また、谷田部商店街や谷田部ショッピングセンターといった商業集積地も存在します。

さらに、駅周辺には、常磐自動車道谷田部インターチェンジ、鹿島アントラーズつくばアカデミーセンターなどの施設もあります。

工業団地には、クボタ、伊藤製鐵所、荒井製作所などの企業が進出しており、地域経済を支えています。

また、つくばリサーチパーク羽成、久光製薬、古河機械金属株式会社、上野製薬研究所、興和、ファナックなどの企業や、農業・食品産業技術総合研究機構といった研究機関も立地しており、研究開発拠点としての機能も併せ持っています。

アクセス

みどりの駅は、つくばエクスプレスの駅であるため、東京方面へのアクセスも良好です。駅西側広場にはつくば市コミュニティバス「つくバス」と一般路線バスが発着し、周辺地域へのアクセスも容易です。

まとめ

みどりの駅は、歴史と現代が交差する、発展を続けるつくば市を象徴する駅です。住宅地、工業地帯、研究機関、商業施設などが集積し、多様な機能を備えた、活気のある地域となっています。今後も、つくば市の発展を支える重要な交通拠点として、その役割を担っていくでしょう。

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