みねゆき (護衛艦)

護衛艦みねゆき（JS Mineyuki, DD-124）

海上自衛隊に属する護衛艦「みねゆき」は、はつゆき型護衛艦の3番艦であり、その名前の由来は「峰に降る雪」を意味します。この艦は旧海軍の艦艇名では初めてとなるユニークな命名でもあります。

艦歴

「みねゆき」は昭和54年度の計画に基づき、2,900トン型護衛艦の2212号艦として建造されました。1981年5月7日に三菱重工業長崎造船所で起工し、1982年10月19日に進水、1984年1月26日には正式に就役しました。同日付で新編された第42護衛隊に「はまゆき」とともに編入され、佐世保に配備されました。また、就役当初から高性能の20mm機関砲（CIWS）を装備していました。

演習と国際協力

1986年には環太平洋合同演習（RIMPAC）に参加し、1990年にも再びこの演習に参加するなど、国際的な軍事訓練において重要な役割を果たしました。1989年の1月25日には第3護衛隊群に加わり、舞鶴へ転籍。6月から9月にかけては米国派遣訓練にも参加し、様々な国際的任務に従事してきました。

1995年にはインドネシア独立50周年を祝う国際観艦式に参加し、同年の他の多くの重要な訓練や任務をこなしました。1997年にはナホトカ号重油流出事故に対する災害派遣に従事し、地域の安全と安定のための活動にも積極的に参加しています。

近年の活動

2002年の東ティモールPKOには、陸上自衛隊の人員や車両を護衛する任務で参加しました。その後、2007年の新潟県中越沖地震に対する災害派遣も行い、地域の支援に力を尽くしました。このように、「みねゆき」は多様な災害時や国際的な任務に参加してきました。

艦は2012年3月12日、若狭湾にて海上保安庁との共同対処訓練を実施するなど、海上保安と発展にも寄与しています。特に、尖閣諸島における領海侵犯に対する対応の一環として、海上保安庁の新たな巡視船が就役するまでの3年間の転用が検討されていましたが、この計画は白紙となりました。

最終日

2013年3月7日、「みねゆき」は新たな艦艇「てるづき」の就役に伴い除籍されました。その間、艦は約73万マイルの航程を記録し、約6万5000時間の航海時間を経て、最終的には舞鶴に配備されていました。その存在は、艦隊の一部として重要で多様な役割を果たしてきました。

「みねゆき」の艦歴は、海上自衛隊の発展に寄与し、国内外での防衛と連携を強化する重要な役割を持っていたことを示しています。

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