もう一度キスしたかった

楽曲概要

「もう一度キスしたかった」は、B'zが1991年に発表した5thアルバム『IN THE LIFE』に収録された楽曲です。作詞は稲葉浩志、作曲は松本孝弘が担当。編曲は松本孝弘と明石昌夫の共作となっています。この楽曲は、B'zの数ある楽曲の中でも、特にファンからの人気が高く、ベストアルバムにも複数回収録されています。

楽曲の構成と特徴

この曲は、夏の出会いから冬の別れまで、男女の恋の移ろいを描いた歌詞が特徴的です。曲が進むにつれて季節が移り変わり、それに伴って二人の関係も変化していく様子が描かれています。稲葉浩志は、作曲を担当した松本孝弘から、メロディーが繰り返されるため、歌詞に展開がないと単調になる可能性があると指摘され、ストーリー性のある歌詞に仕上げたそうです。

メロディーは、イントロでサビのメロディーが使われているのが印象的です。キーボードの演奏から始まり、徐々にギターなどのバンドサウンドが加わっていきます。Aメロは穏やかなメロディーですが、Bメロではギターが力強さを増し、サビではヴィブラートを多用したギターソロが展開されます。エンディングはアコースティックギターの音色で締めくくられるなど、楽曲全体を通して、様々な楽器の音色が巧みに組み合わされています。ライブ演奏では、エンディング部分で「恋はみずいろ」のワンフレーズがギターで演奏されることもあります。

参加ミュージシャン

この楽曲には、以下のミュージシャンが参加しています。

松本孝弘: ギター
稲葉浩志: ボーカル
明石昌夫: マニピュレーター
田中一光: ドラム
小野塚晃: キーボード

ライブでの演奏

「もう一度キスしたかった」は、B'zのライブ「LIVE-GYM」でも頻繁に演奏されており、多くのファンに親しまれています。特に、Pleasureシリーズでは定番の楽曲となっており、以下のようなライブで演奏されています。

B'z LIVE-GYM '91〜'92 "IN THE LIFE"
B'z LIVE-GYM Pleasure '92 "TIME"
B'z LIVE-GYM '93 "RUN"（アリーナ公演、「ALONE」と日替わり）
B'z LIVE-GYM Pleasure '95 "BUZZ!!"
B'z LIVE-GYM Pleasure 2000 "juice"
B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-
B'z LIVE-GYM 2012 -Into Free-（EXTRA公演含む）
B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 -ENDLESS SUMMER-（ドーム公演、「TIME」「さよならなんかは言わせない」と日替わり）
B'z LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI-（「月光」と日替わり）
B'z LIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-（「GUITAR KIDS RHAPSODY」「今夜月の見える丘に」と日替わり）

映像作品での収録

この楽曲は、以下の映像作品にも収録されています。

DVD版『"BUZZ!!" THE MOVIE』
ベスト・アルバム『B'z The Best "ULTRA Pleasure"』付属DVD（LIVE-GYM '93 "RUN"- 国立代々木競技場 第一体育館 / 1993年6月17日公演）
DVD/Blu-ray『B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-』（LIVE-GYM Pleasure 2008 "GLORY DAYS" - 日産スタジアム / 2008年9月21日公演）
19thアルバム『EPIC DAY』付属DVD（LIVE-GYM 2012 -Into Free- EXTRA - 大阪城ホール / 2012年10月25日公演）
DVD/Blu-ray『B'z LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI-』（LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI- - 愛媛県武道館 / 2018年8月11日公演）
* DVD/Blu-ray『B'z LIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-』

その他

松本孝弘はこの曲をシングル化したいと考えていましたが、先にタイアップが決まっていた「ALONE」が優先されたため、シングル化は見送られました。また、2009年にはGARNET CROWがファンクラブイベントでこの曲をカバーしており、1995年には『B'z TV STYLE II Songless Version』というオフボーカル音源で収録されています。2013年には、台湾の歌手が発表した楽曲が、この曲と酷似していると指摘され、ネット上で話題になりました。

「もう一度キスしたかった」は、B'zの音楽性の幅広さと、楽曲のクオリティの高さを証明する一曲と言えるでしょう。

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