もじら組

もじら組とは

もじら組は、日本におけるMozillaのコミュニティです。Mozilla製品の開発者やユーザー間の交流を促進し、日本語環境での利用を支援するための活動を行っています。設立当初から、Mozillaの普及と発展に貢献してきました。

主な活動内容

BBS（フォーラム）による交流支援: Mozilla開発者とユーザーが情報交換や意見交換を行うためのオンラインプラットフォームを提供しています。
日本語Bugzillaの運営: Mozilla製品のバグ報告や修正に関する情報を日本語で管理するBugzilla-jpプロジェクトを運営しています。

過去の活動

ドキュメント作成と配布: Mozilla関連の導入ガイドやFAQなどのドキュメントを作成し、ユーザーに配布していました。
W3C標準普及活動: Web標準普及プロジェクトを通じて、Web標準の普及に積極的に取り組んでいました。
イベント開催: 「Mozilla Party JP」をはじめとするイベントを企画・開催し、コミュニティの交流を深めていました。
オープンソースイベントへの出展: オープンソースに関するイベントに積極的に参加し、Mozilla製品の普及に努めていました。

歴史

もじら組は、2000年に開始されたmoz-devというメーリングリストに集まったメンバーが、Mozilla M13のリリースを祝う「Mozilla Party JP 1.0」を開催したことがきっかけで結成されました。このイベントに参加した人々が中心となり、「もじら組」が誕生しました。

設立当初、もじら組は個人レベルで行われていたMozillaの日本語化や文書翻訳をまとめ、Mozillaの発展に大きく貢献しました。また、日本語処理に関するパッチ開発や、それらの検証用ビルドである和ジラの開発も行い、日本からのフィードバックを開発元に提供しました。

その後、moz-devは解散し、一般ユーザー向けのmoz-usersや掲示板などが開設されました。バグ報告やパッチ作成はBugzillaを通じて継続されています。Mozilla 1.0の頃から日本語化パッチの作成は断念しましたが、1.4の頃からは和ジラの開発も停止しました。一方で、「Web標準普及プロジェクト」を通じてWeb標準を積極的に推進し、Geckoエンジンで閲覧できないWebページの改善を各サイトに働きかけるなど、活動は多様化しました。日本語化や文書翻訳は、2004年のMozilla Japan設立に伴い、その業務は移管されました。

スタッフの除名

2007年6月、もじら組の中心メンバーの一人が、2006年12月に開催されたオープンソースカンファレンス Okinawa 2006の会場入口で一日中寝ているという迷惑な行為を行ったことが発覚しました。さらに、その後の対応（謝罪や釈明の欠如、イベント出席停止処分無視など）に問題があったため、多数決により、もじら組が提供するイベント、メーリングリスト、フォーラムへの参加禁止と除名の処分が決定されました。この議論の最中に、当該メンバーがもじら組に無断でイベント告知を行ったものの、そのイベントは中止されました。

もじら組解散騒動

もじら組に複数存在するプロジェクトの活動が停滞し、もじら組という組織形態に限界を感じた複数のスタッフが、新しい組織が必要であると考えました。解散に関する議論は2009年8月初旬にスタッフメーリングリストで始まり、その過程で一部のスタッフが組織を離脱しました。しかし、解散の動議は否決され、解散を提案したスタッフを中心に、もじら組を卒業してMozilla Communities' Network in Japan (MCNJ) が設立されました。しかし、MCNJは実質的な活動を行うことなく自然消滅しました。

脚注

[参照元: (https://example.com)]

関連項目

Mozilla Firefox
Mozilla Thunderbird
Mozilla Application Suite
SeaMonkey
mozillaZine
和ジラ

外部リンク

* もじら組ウェブサイト

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