Bugzilla

Bugzillaは、Mozilla Foundationが開発・利用してきた、ウェブベースのバグ管理システムです。元々はNetscape社が社内で使用していたシステムでしたが、後にオープンソースとして公開されました。初期のバージョンはTclで記述されていましたが、オープンソース化以降はPerlで記述されています。現在では、オープンソースプロジェクトだけでなく、プロプライエタリなプロジェクトを含む数百ものプロジェクトでバグ管理ツールとして採用されています。

Bugzillaでは、ソフトウェアに対する問題点、要望、議論など、あらゆる事柄を「バグ」として扱います。バグは機能拡張リクエストとしても利用でき、ソフトウェア開発における幅広い課題に対応できます。NetscapeがNetscape Webブラウザのソースコードを公開した際に、mozilla.orgで使用するツールとしてTinderboxやBonsaiと共に公開されたものが、現在のBugzillaの原型となっています。

機能

プロジェクト設定

プロジェクトを開始する際、プロジェクトの性質に応じた様々な属性を設定できます。これにより、バグをカテゴリやコンポーネント別に整理し、多種多様な問題に効率よく対応することが可能になります。

バグ登録

バグを登録する際には、そのバグに関連する様々な要素（例えば、バグの種類、発生場所、優先度など）を付加することができます。また、登録作業を容易にするためのヘルパー機能も用意されており、初心者でも簡単にバグを登録することができます。

バグに関する議論

Bugzillaでは、問題点一つに対して一つのバグを発行し、それについて関係者間で議論を行う仕組みが提供されています。関連するバグを検索しやすくするために、キーワードを登録することも可能です。相互に依存するバグを登録することで、問題解決に必要な要素を分割し、作業を効率化することができます。

バグの検索

Bugzillaは標準で、カテゴリ別、ステータス別、登録者別にバグを検索する機能を持っています。この機能により、大量のバグの中から、必要なバグを迅速に見つけることができます。

要件

Bugzillaを利用するためには、以下のソフトウェアが必要です。

データベースサーバー：MySQL、PostgreSQL、またはOracleに対応しています。必要なバージョンは、Bugzillaのバージョンによって異なります。
Perl 5：適切なバージョンのPerl 5が必要です。
Perlモジュール：必要なPerlモジュールがインストールされている必要があります。
ウェブサーバー：ApacheのようなCGIが動作するウェブサーバーが必要です。
メール転送エージェント：Sendmail、qmail、Postfix、またはEximなどのメール転送エージェントが必要です。

出典

Bugzilla公式ウェブサイト

関連項目

Mozilla Foundation

外部リンク

公式ウェブサイト （英語）
Bugzilla (@bugzilla) - X（旧Twitter） （英語）
日本Bugzillaユーザグループ （日本語）
Bugzilla-ja - MDC （日本語）
Open Directory - Bug Tracking Software （英語）
Bugzilla Installation List Tops 400 (英語)

日本語での稼動例

もじら組 Bugzilla-jp
Mozilla Communities' Network in Japan の Bugzilla

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