やさまたしやみ

やさまたしやみは、日本のアダルトゲーム業界で活躍したイラストレーター、ゲーム原画家です。アニメーターとしてのキャリアを経て、姫屋ソフトに入社後、シーズウェアに所属し、1993年にアダルトゲーム『禁断の血族』で原画家としてデビューしました。

初期の代表作としては、シーズウェアから発売された『悦楽の学園』、『DESIRE 背徳の螺旋』、『XENON -夢幻の肢体-』、『C's Break』、『GLO・RI・A 禁断の血族』、『寿 KOTOBUKI』などが挙げられます。特に『DESIRE 背徳の螺旋』では、企画・脚本を担当した剣乃ゆきひろと共に、魅力的なキャラクターデザインと原画を手掛けました。ただし、セガサターン版のリメイクでは、原画担当が田島直に変更されています。

シーズウェア以外にも、Aaruの『Rabid Helix』、Studioなべ奉行の『IDOL剥落LESSON』、REALDEALの『WORM』など、様々なブランドのアダルトゲームで原画を担当しました。これらの作品を通じて、アダルトゲームファンにその名を知られるようになりました。

同人活動にも積極的に取り組んでおり、かつてはペンネームと同名の同人サークルを主宰していました。その後、サークル名を巌魂薹（いわくらとう）に変更し、ペンネームもフコリに改めて活動しています。同人作品としては、「あのコ達が大変なことになってます」、「姫の休日」、「ぷるんぷるんするあの娘」、「じつにけしからんにゃんこ」、「OGのあっちの日常」など、個性的なタイトルが並びます。これらの作品からも、やさまたしやみの独特な世界観と表現力が伺えます。

アダルトゲームの原画家としての活動と並行して、同人サークルでの創作活動も精力的に行い、その才能を発揮したやさまたしやみ。アダルトゲーム業界、同人業界双方に足跡を残したクリエイターと言えるでしょう。

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