ゆうぐも (護衛艦)

ゆうぐも（ローマ字：JDS Yugumo, DD-121）

「ゆうぐも」は海上自衛隊の護衛艦であり、やまぐも型護衛艦としては6番艦、また「あおくも型」として分類される場合には3番艦に当たります。艦名の由来は「夕方に立つ雲」で、これは旧海軍の夕雲型駆逐艦「夕雲」に由来する二代目の艦名です。

艦歴の詳細

「ゆうぐも」は、昭和49年度の第4次防衛力整備計画に基づき、1976年2月4日に住友重機械工業浦賀工場で起工されました。1977年5月31日に進水し、1978年3月24日には海上自衛隊に就役しました。最初の配備先は第3護衛隊群第21護衛隊で、佐世保に所属していました。

1982年3月27日には、第4護衛隊群第23護衛隊に編入され、その後定係港が大湊に変更されました。1990年1月31日、これに合わせて第23護衛隊は大湊地方隊の隷下に編成替えされました。この艦は多くの災害派遣にも従事しており、1993年7月12日に発生した北海道南西沖地震の際には、その救助活動に参加しました。

さらに、2000年3月31日には有珠山噴火に伴う災害派遣ミッションも果たしました。これらの活動を通して、「ゆうぐも」は国民の安全や災害時の支援に大きく貢献しました。2005年6月17日には除籍されることとなり、その時点での総航程は約652,372浬に達しており、地球を約30周した計算になります。

歴代の艦長には、後に海将となり防衛大学校の教授を務めた太田文雄氏が名を連ねていました。艦長の中には国際関係論のPh.Dを取得した人もおり、彼の指導の下での多くの艦員が育成されました。

参考文献

• - 石橋孝夫著『海上自衛隊全艦船 1952-2002』（並木書房、2002年）
• - 『世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』（海人社、2004年）
• - 『世界の艦船』第750号（海人社、2011年11月号）

このように「ゆうぐも」は、その艦歴において多岐にわたる任務を果たし、日本の防衛の一端を担った印象深い艦船でした。その活躍は海上自衛隊の歴史の中でも特に記憶に残るものであり、今後もその存在は語り継がれていくことでしょう。

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