よかネットカード

よかネットカードの概要

よかネットカードは、西日本鉄道（西鉄）と福岡市交通局が共同で発行したストアードフェアカードです。このカードは、1999年4月1日にサービスを開始し、2010年3月31日をもって新規販売を終了、2011年10月31日には取扱いを完全に終了しました。このカードは主にバスと鉄道での移動に使用されました。

使用方法

よかネットカードは、西鉄の天神大牟田線、太宰府線、甘木線（ただし無人駅を除く）と西鉄バスの全一般路線で利用可能でした。また、福岡市地下鉄の全線や、太宰府市のコミュニティバス「まほろば号」にも対応していました。

鉄道利用の際の注意事項

鉄道の場合、カードは自動改札機に投入することで使用されますが、無人駅や駅員が不在の時間帯では使用できません。もし2人以上での利用や子供が使用する場合、また残額が初乗り運賃を下回る時は、自動券売機で乗車券と交換する必要があります。また、西鉄電車では、カードでの入出場時に途中下車は不可となっており、自動券売機での乗車券引き換えが条件を満たす場合には途中下車が可能です。

バス利用の際の留意点

バスの利用も西鉄のバスカードと似た方式で、乗車と降車時にカードリーダーを通す必要があります。特に、グループでの利用時には事前に乗務員に申し出ることが求められます。また、バス利用時に印刷される情報は、後の鉄道利用時に前回との差額として表示されます。さらに、90分以内に同じバス停で乗り継ぐと割引が適用される制度もありました。

発売券種と料金

よかネットカードは、3,000円券（利用価値3,200円）と5,000円券（利用価値5,500円）の2種類が販売されていました。また、記念カードとして1,000円券も販売されていたが、このカードにはプレミアムは付属していませんでした。

発売・取扱いの終了背景

2008年から2009年にかけて、西鉄を含む各交通事業者は、FeliCa方式を取り入れたICカード乗車券に移行しました。この新しいシステムに伴い、従来の磁気カード式の回数券が廃止されていきます。西鉄は2009年にバスカードの販売を停止し、2010年にはカードの取扱いを徐々に終了しました。

最終的には、2011年に福岡市交通局も磁気カードの使用を終了し、全ての取扱いが終了しました。カードの払い戻しは2010年3月から開始され、2016年にはこのサービスも終了しており、時代の流れを反映した結果となりました。

関連項目

• - えふカード
• - ワイワイカード
• - バスカード（西鉄バス）
• - nimoca
• - はやかけん

このように、よかネットカードは福岡地域における公共交通の利用を便利にする役割を果たし、時代の変遷の中でその役目を終えました。その後は新しいICカードが主流となり、公共交通の利用スタイルも変化し続けています。

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