わが子よ

ドラマ「わが子よ」

「わが子よ」は、1981年から1986年まで、TBSの「花王 愛の劇場」枠で放送された日本の昼ドラマシリーズです。このドラマは、一般的な家庭に突如訪れる様々な不幸を描き、その中で家族や周囲の人々が助け合って乗り越えていく姿をテーマにしています。シリーズは全6部からなり、各部ごとに異なる物語が展開されますが、共通して人間の絆や強さを描いています。

各シリーズの概要

放送期間

このドラマは夏休みの時期に合わせて放送され、各シリーズは特定の月曜日に初回を迎えました。具体的には、1981年と1982年は7月の第1月曜日、1983年と1984年は最終月曜日、1985年は第4月曜日、1986年は第3月曜日に放送がスタートしました。ほとんどの場合、シリーズが放送される夏休み期間中に他の作品も同様に放送されることが多かったです。

キャスト

母親役は全シリーズを通して小林千登勢が担当し、主人公の少女役にはシリーズごとに異なる女優が起用されました。第1・第2シリーズでは高部知子が主演し、第3から第5シリーズは星谷和美が演じました。第6シリーズでは若林志穂が主人公を務めています。また、タイトルの題字も小林が手がけました。

視聴地域

福島県では第1から第3シリーズは福島テレビで放送され、1983年以降はフジテレビ系列での放送に切り替わることがありました。第4から第6シリーズはテレビユー福島で放送され、福島テレビでの「花王 愛の劇場」の全話同時ネットは第3シリーズが最後でした。

各シリーズの詳細

第1シリーズ

中学3年生の美樹が骨肉腫と診断され、治療のために右腕を切断し、その後、肺への転移が発覚します。最初は絶望しわがままを言う美樹ですが、徐々に強く生きることを学びます。

第2シリーズ

通勤途中に父親が事故で亡くなる辛い状況を描いています。長女は家族を支えるために定時制高校に通いながら働き、弟たちは親戚に預けられますが、そこで冷遇され、最終的に祖母も失います。母は子供たちと共に生き続けます。

第3シリーズ

マラソンに秀でた碧が慢性腎不全に苦しみ、父親から腎移植の申し出を受けますが、拒絶反応が起こり、不成功に。しかし、母が腎臓を提供し、成功した後、碧は再びマラソンを目指します。

第4シリーズ

水泳が得意なあずみが交通事故に遭い、意識不明の重体になります。奇跡的に回復するものの、身体には重い後遺症が残ります。家族や友人、理学療法士の支えでリハビリに挑む中、再び水泳を始めます。

第5シリーズ

みづきが骨肉腫と闘い、母は彼女を守るために温存治療を選択。しかし再発し、切断を余儀なくされますが、みづきはマラソン挑戦という新たな夢を見つけます。

第6シリーズ

バレーボールを愛するさつきが友人を助けるために事故に遭い、中途失明します。盲導犬との出会いを通して新たな人生の意味を見出し、信頼関係を築いていきます。

制作スタッフ

「わが子よ」は、松本昭三や井上博によるプロデュースのもと、様々な演出家と脚本家が携わりました。音楽は渡辺岳夫が担当し、各シリーズごとに印象的な主題歌も用意されていました。

このドラマは視聴者に深い感動を与え、家族の絆について再考させる機会を提供しました。

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