わんぱく王国

わんぱく王国とは

わんぱく王国は、大阪府阪南市の山中渓にある市営公園で、周囲の和泉山脈の自然を用いた魅力的なアスレチック施設が揃っています。特に有名なのは、「ローラーエクスプレス」と呼ばれる全長200メートルのすべり台と、「わんぱく砦」と名付けられた展望塔です。これらの施設は子供から大人まで多くの訪問者に楽しまれています。

概要

わんぱく王国は、1995年にふるさと創生事業の一環として造成されました。この事業は地元の自然を生かして人と人との交流を促進することを目的にしており、阪南市では様々なアイデアを市民から募った結果、自然公園の建設が決定されました。交通アクセスや歴史を考慮した上で、最終的に山中渓駅の近くに公園は設立されました。

毎年春には「山中渓桜祭り」が開催され、多くの人々が美しい桜の中で楽しむひとときを過ごしています。

桜祭りについて

山中渓は、かつて「泉州の奥座敷」と呼ばれ、江戸時代から宿場町として賑わっていました。さらに昭和時代には温泉宿も開業し、山中渓温泉として知られていました。しかし、時代が進むにつれて、交通の発展や駅の無人化により宿泊施設は次々と閉鎖されていきました。そんな中、地域の住民は1974年から桜を植樹し、現在では約1000本の桜が公園周辺に咲き誇っています。

桜祭りは1990年に始まりましたが、天候の影響で一時中断されることもありました。2002年に祭りは再スタートし、ステージショーや写真展、桜のライトアップなど多彩なイベントを展開するようになりました。これにより、来場者が年々増加し、2010年には約11,000人もの訪問客が集まりました。また、2011年のダイヤ改正後、祭りの期間中には一部の紀州路快速が山中渓駅に臨時停車していたこともあります。

施設紹介

ローラーエクスプレス

公園開園当初からある大人気のすべり台で、全長200メートル、最大傾斜は32度です。このすべり台は山の斜面を利用して滑ることができ、特に一部は「ディメトロドン」と名づけられた恐竜の口の中を通る仕掛けがあります。センサーが設置されており、すべり降りる度に吠える音が楽しめます。

わんぱく砦

公園内の山頂には、木造の3階建てでアスレチック型の展望塔があります。ここからは、大阪湾や関西国際空港を見渡すことができ、訪れた人々には素晴らしい景色が楽しめます。

その他の施設

さらに、園内にはアスレチックコース「ジャックの豆の木」や、水遊びができる広場、そして4月から10月末まで利用可能なバーベキューコーナーが設けられています。バーベキューは有料で、予約制となっています。

開園時間

わんぱく王国の開園時間は、通常9時30分から16時30分までですが、5月1日から9月30日までは17時までの延長があります。毎月第3水曜日と年末年始（12月29日から1月3日）は休園日となるので、訪れる際には注意が必要です。

わんぱく王国は、自然の中で遊びながら楽しむことのできる、家族や友人との思い出作りにぴったりな場所です。

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