アイアムアクトレス

アイアムアクトレス：華麗なる競走生活と短い生涯

アイアムアクトレス（I Am Actress）は、2008年3月30日生まれの日本の競走馬です。2011年のユニコーンステークス優勝という輝かしい実績を残し、多くの競馬ファンを魅了しました。その華麗な競走生活と、短いながらも充実した生涯を振り返ってみましょう。

デビューから重賞制覇まで

2010年12月、阪神競馬場での2歳新馬戦でデビュー。初戦は桜花賞馬となるマルセリーナに惜しくも2着と健闘しました。その後、3歳未勝利戦では6着と結果を残せませんでしたが、ダートに転向すると才能が開花。2戦目で8馬身差の大差勝ちを収めると、続くレースも勝利。勢いに乗って挑んだフィリーズレビューでは11着と結果が出ませんでしたが、ダートに戻った昇竜ステークス（OP）で再び勝利を掴みました。

そして迎えたユニコーンステークス。このレースでは、将来、ジャパンダートダービーやフェブラリーステークスを制するグレープブランデーなどの強豪牡馬を相手に、見事重賞初制覇を飾りました。続くスパーキングレディーカップでは3着と健闘しましたが、その後はダートで掲示板を外すなど、やや精彩を欠くレースが続きました。2012年5月、欅ステークス（OP）15着を最後に現役を引退しました。

繁殖牝馬としての活躍と生涯

引退後は社台ファーム、その後は坂東牧場で繁殖牝馬となりました。3頭の産駒に恵まれ、そのうち2頭はJRAで2勝を挙げ、繁殖牝馬としても成功を収めました。しかし、2018年4月18日、10歳という若さでこの世を去りました。

馬名の由来とエピソード

アイアムアクトレスという美しい馬名は、女優の川島なお美さんが命名しました。オーナーである堀氏と川島さんが意気投合したことがきっかけで、命名を依頼されたといいます。川島さんは、「牧場を代表する美しい馬と聞いたので“女優”がふさわしいかなと」「女優って化けたりする職業だから、競馬場の舞台でいろんな顔を持って楽しませてほしい」とコメントを残しています。

実は、当初は2頭の馬に命名しており、もう一頭は「アイアムヨロイヅカ」という名前がつけられましたが、こちらはデビューを果たすことはありませんでした。

アイアムアクトレスの競走成績

アイアムアクトレスの競走成績は、netkeiba.com、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Postなどの競馬情報サイトで確認できます。

最後に

アイアムアクトレスは、短いながらも華麗な競走生活を送った競走馬でした。重賞勝ちという輝かしい実績、そして繁殖牝馬としての成功、そしてその美しい馬名と、その生涯は多くの競馬ファンの記憶に刻まれています。 10歳という若さで亡くなってしまったことは残念ですが、彼女が残した功績は長く語り継がれていくことでしょう。 彼女の血を受け継いだ産駒たちが、将来競馬界で活躍することを期待したいです。

（注記：競走成績の詳細については、上記で挙げた競馬情報サイトをご参照ください。血統表についても同様です。）

もう一度検索