アイ・ワナ・ゴー

アイ・ワナ・ゴー

「アイ・ワナ・ゴー」(I Wanna Go)は、ブリトニー・スピアーズが2011年に発表した楽曲で、彼女の7枚目のスタジオ・アルバム『ファム・ファタール』からの3枚目のシングルとしてリリースされました。マックス・マーティンとシェルバックが楽曲制作とプロデュースを手掛け、サバン・コテチャも制作に携わっています。

リリースに先駆け、2011年2月には楽曲の一部が公開され、ファン投票の結果、サード・シングルとして選出されました。2011年5月13日に正式にシングル化が発表され、6月6日にはカバーアートが公開されています。

楽曲の特徴

「アイ・ワナ・ゴー」は、重厚なベースラインとニュー・オーダーを彷彿とさせるドラム・フィルが特徴的なダンス、Hi-NRGソングです。プレ・コーラスのホイッスルフックは、ボブ・サンクラーやフランキー・ナックルズの音楽と比較されています。楽曲全体を通して、スピアーズのボーカルには加工が施され、甲高く、吃音のような効果が加えられています。

歌詞は、心理的な抑制からの解放をテーマとしており、衝動的な感情が表現されています。

批評家からは肯定的な評価を受けており、特に、効果的に強調されたフックが賞賛されました。ボリウッド、DJフランクE、アレックス・ドリームズなど、様々なアーティストによるリミックスも制作されています。

チャートでの実績

アルバム『ファム・ファタール』のリリース後、デジタル・セールスにより、アメリカのBillboard Hot 100やカナダのCanadian Hot 100などのチャートにランクインしました。シングルリリース後には、カナダ、フランス、フィンランド、アメリカなど、多くの国でトップ10入りを果たしています。

一方で、オーストラリアやニュージーランドなどのチャートでは大きな成功を収めることができず、イギリスではチャートインを逃す結果となりました。しかし、アメリカでは、この楽曲の成功により、スピアーズにとって初めて1枚のアルバムから3曲のトップ10ヒットを記録したシングルとなりました。

ミュージック・ビデオ

ミュージック・ビデオはクリス・マーズ・ピリエーロが監督を務め、2011年6月22日に公開されました。ビデオは、スピアーズが見る白昼夢が描かれており、サイボーグのパパラッチを攻撃するシーンが特徴的です。俳優のギレルモ・ディアスも出演しています。

このビデオには、『ターミネーター2』、『ミスター・ナイスガイ／保釈金大作戦』、『ノット・ア・ガール』、マイケル・ジャクソンの『スリラー』など、有名な映像作品からの引用が盛り込まれています。批評家からは、その遊び心あふれる内容が高く評価されました。

スピアーズは、「アイ・ワナ・ゴー」を2011年のファム・ファタール・ツアーで披露しています。

この楽曲は、ブリトニー・スピアーズの代表曲の一つとして、世界中のファンに愛されています。

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